日銀の新審議委員に佐藤氏 高市政権で任命「リフレ派」2人目に
日銀の新たな審議委員に元青山学院大教授の佐藤綾野氏(57)が30日就任し、記者会見を開いた。金融緩和に積極的な考えを持つ「リフレ派」経済学者で、4月に就任した浅田統一郎氏に続き、金融緩和を志向する高市早苗政権下で任命された2人目の審議委員。日銀が進める利上げに対する姿勢について、佐藤氏は「経済物価情勢の分析を深めて議論していきたい」と述べるにとどめた。
佐藤氏はリフレ派とされている。2023年に講師として招かれた自民党の「責任ある積極財政を推進する議員連盟」の勉強会で、「円安はメリットがある」と金融緩和の維持が望ましいと主張していた。こうした持論について、今回の会見で「当時の分析に基づくもの」と述べ、現在の見解を問われると「コメントを差し控える」と答えた。
中東情勢の緊迫化に伴う原油高などを背景に、インフレ(物価上昇)リスクが高まっており、日銀は6月の金融政策決定会合で利上げに踏み切った。一方、佐藤氏は「足元の消費者物価指数はあまり高くない」として「(インフレは)ノルム(社会規範)としてそれほど強いものではない」との見解を示した。
黒田東彦前総裁の下で進めた異次元緩和に関しては、雇用改善や株価上昇に貢献したとして「一定の効果があった」と評価。ただ「2%の物価安定目標が達成できなかったことはマイナスの評価だ」と話した。【高田奈実】
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