ぐんぴぃ、岐阜県関市のご当地映画舞台あいさつで「日本ってのは東京ですな!」 菅井友香が自分…

2025/02/01 22:01 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

映画『怪獣ヤロウ!』舞台あいさつより(C) チーム「怪獣ヤロウ!」

 お笑いコンビ・春とヒコーキのぐんぴぃ、俳優の菅井友香、手塚とおる、三戸なつめ、八木順一朗監督が1日、都内で行われた映画『怪獣ヤロウ』の公開記念舞台あいさつに登壇した。

【写真】誠に遺憾な表情で舞台あいさつに参加したぐんぴぃ

 ぐんぴぃは「こんな“バキ童”の映画が日比谷の映画館で舞台あいさつをできることを幸せに思っております!」と感慨深げにあいさつ。手塚はいぶかしげに八木監督のほうを見つめる。八木監督はこれまでずっとカウボーイ姿で舞台あいさつで各地をめぐっていたが、この日はなぜかビシッとしたスーツ姿で登壇。手塚は「絶対にカウボーイで来ると思ってたのに…」と不満気。八木監督は「ビビってしまって(苦笑)。いろんなものを“ぶっ壊す”映画なのに、スーツで来てしまいました」と釈明し、ぐんぴぃからも「一番メディアの人が来る時だけスーツに…」とイジられていた。

 岐阜県関市のご当地映画として撮影された本作だが、ぐんぴぃは東京での公開記念舞台あいさつに登壇しての気持ちを尋ねられると「(地方とは)全然気持ちが違う! やっぱり東京でやるもんですな。日本ってのは東京ですな!ご当地映画?」との気が大きくなり、周囲から「これ、『地方が良いね』って映画だから!」とツッコミが飛び劇場は爆笑に包まれた。

 ぐんぴぃはご当地映画の製作を命じられた怪獣映画好きの地方公務員・山田を演じているが、役作りについて問われると「監督に『役作り、必要ですかね?』と聞いたら『いつも通りでいいよ』と言われて悔しかったですね(笑)。怪獣の役もやったんですけど、役作りやりましたよ!部屋で『人間が憎い…!ビルを壊したい…!』って気持ちから入りました」と明かす。八木監督はパンツ一丁での怪獣シーンについて「すごかったです。ぐんぴぃじゃなきゃできない場面だったし、ぐんぴぃじゃなきゃ、この映画は誕生してなかった」と語り、手塚も「神々しかった!」と絶賛した。

 ぐんぴぃにとっては映画初出演にして初主演となったが、「オファーをいただいてもずっとドッキリだと思っていました。最初の撮影が怪獣のシーンで始まったのですが、『どうせドッキリでしょ?』と思っていたけど『岐阜まで来たし違うかも…』と思い始めて、『パンツ一丁になってください』と言われて『ほらドッキリじゃん!」って思った(笑)。あれが本当に流れるとは思いませんでした』と振り返る。

 清水ミチコ演じる市長の秘書・吉田役で映画初出演を果たした菅井は、「吉田は、すごくまっすぐで真面目で『こうすべき』と思っているし、厳しい市長に従っているんですけど『こうしたい』という思いもあって、そこは丁寧にじっくり映画撮影に挑めてありがたかったです。吉田もいろんな恰好をさせていただいて、着ぐるみや、付けたことないような角とかも付けて、面白く思っていただけたらうれしいです。自分自身もぶっ壊すことができたなと思います」と充実感をにじませた。

 三戸は、初めて本作の舞台あいさつに参加して「監督がカウボーイじゃなくて残念だけど(笑)。久しぶりにみなさんに会えてうれしいです。ぐんぴぃさんも、これまで(舞台あいさつで)Tシャツとかだったから、今日もTシャツかな~と思ってたら、きょうはかわいい格好をされていました」と笑顔を見せる。特にお気に入りのせりふとして「山田の『いただかせていただきます』というせりふが好き過ぎて」と明かし、撮影中はぐんぴぃ、手塚のやりとりを目の前にしてずっと笑いをこらえていたと明かした。

 関市の全面協力を得て、市役所の一角でも撮影が行われたが、ぐんぴぃは「待ち時間が4時間くらいあったんですけど、手塚さんが4時間ずっとペン回しをしてたんです。本当にずーっと。3時間くらいで(手塚に)聞いたら『好きなんですよ』って言ってたんですけど、好きすぎるだろ(笑)!」と手塚の謎行動にツッコみ、会場は笑いに包まれた。

 また、怪獣映画の醍醐味といえる爆破シーンについて、ぐんぴぃは「爆発の火薬を操る熟練のおじいちゃんスタッフさんがいたんですけど『爆発すごいっすね』って言ったらテンションが上がって『じゃあ、火薬増やしちゃおっか』って火薬を増やして…。あってはいけないクラスの爆発が起きた(笑)。それが映像に残っているのがうれしいです」と楽しそうに現場エピソードを語った。

 この日は市長役の清水ミチコからビデオメッセージも到着。清水は自身の役柄について「映画を作ろうと頑張るみんなを叱咤激励する役なんですけど、叱咤激励というよりは叱咤!叱咤!叱咤!ということで、すごく怒ってばっかりの役だった」と苦笑交じりに述懐。また、初対面のあいさつの際に、ぐんぴぃが食事中だったそうで「(ぐんぴぃさんが)『よろしくお願いします』と言ったら、口からご飯が飛び出して、『汚ねぇな!』と言ったのを覚えています(笑)」と明かし、これにはぐんぴぃは「申し訳ないです!めちゃくちゃしくじりました(苦笑)」と平謝りだった。

 映画にちなんで、登壇陣に「ぶっ壊したいもの」を尋ねると、ぐんぴぃは「夢を追う映画なので、そういう時に『大丈夫かな?』みたいな気持ちを抱いてしまうけど、飛び出してしまえばたいがい大丈夫なんです。だからそういう気持ちをぶっ壊したい!」と力強く語る。菅井は「いままでの自分は『人にどう見られるか?』とか、そういうことを無意識に考えて、シャッターみたいな透明な壁ができていたのですが、撮影を通してそういうものを壊していきたいと思ったし、映画を見てくださった方に、『周りにどう思われるか?』より『こうしたい』という思いが届いていたらうれしいです」と呼びかける。

 手塚は、八木監督が芸能事務所「タイタン」の社員で、普段はぐんぴぃのマネージャーをしていることを明かし「最初は『僕、ぐんぴぃのマネージャーなんです』というところから始まって『え? 監督がマネージャー?それで映画撮るの?』と思ったんだけど、脚本を読んで、プランを聞いている内に、『これはとんでもない映画になる!』と思いました。この映画自体が、サラリーマンをぶっ壊して監督になっていく過程の話なので、ぐんぴぃさんを見ながら八木監督がオーバーラップしてきて、『八木、頑張れ!』って気がしました」と語った。三戸は「パッと出てきたのが、きのう、歩きすぎて足の裏に水膨れができて痛くて…。水膨れをぶっ壊したい」と語り、会場は笑いに包まれた。

 八木監督は、ぶっ壊したいものとして「ご当地映画の壁」と語り、「この映画は変な映画ですがご当地映画です。よくあるみなさんが思っているようなご当地映画にしちゃ絶対ダメだ!と思って、『これ、ご当地映画だったんだ?』と見終わって後から気づくようなエンタメになればと思い、本当にぶっ壊したいと思っていましたし、ぶっ壊れてるといいなと思います」と熱く語り、客席からは温かい拍手が起きていた。
ORICON NEWS

エンタメ