【大谷翔平・独占インタビュー】知られざる“ゲーム事情”…移籍当初はコミュニケーションで活躍…

2025/03/17 10:00 

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大谷翔平 写真:Imagn/ロイター/アフロ

 米大リーグ(MLB)・ドジャースの大谷翔平が、Epic Gamesの人気ゲーム『フォートナイト』にMLB選手として初めてアイコンシリーズに登場する。『MLB東京シリーズ』のドジャース対カブスによる開幕戦が行われる日本時間18日に、背番号「17」のユニフォームのコスチュームなどがリリースされる。これを受け、ORICON NEWSでは大谷に独占インタビューを実施。今回のコラボレーションの経緯やコスチュームの出来栄えのほか、知られざる私生活の“ゲーム事情”も聞いた。

【画像多数】デコピンもキュートな姿に!『フォートナイト』に登場した大谷翔平

 『フォートナイト』は、最後の一人になるまで競い合うバトルロイヤルのほか、レゴと共同制作されたサバイバルクラフトゲームのレゴフォートナイト オデッセイをはじめ、他にもクリエイターが制作した島や空間を楽しめるなど、フォートナイト内で様々な体験ができるエコシステム。全世界で5億人以上の登録アカウントを持ち、ゲーム配信サービスで利用できる。

■発表前からSNSでざわざわ…解禁後は世界規模で反響相次ぐ

 “野球一筋”のイメージが強い大谷も『フォートナイト』のプレイヤー。そんな馴染みのあるゲームとのコラボレーションが実現し、大谷は「すごいうれしい気持ちとともに、光栄なことだなと。いろんな人にプレイしてもらえたらうれしいなと思ってます」と声を弾ませた。これまで多くの企業広告に起用されてきたが、「ゲームのコラボレーションの話はなかった。『フォートナイト』はアメリカ、日本でも人気のゲームなので、野球に興味のない人も含めて知ってもらうにはいい機会じゃないかな」と期待した。

 これまで『フォートナイト』ではバスケットボール界の“キング”レブロン・ジェームズ、サッカー界の“神の子”リオネル・メッシのほか、音楽界からはレディー・ガガ、ビリー・アイリッシュ、人気アニメ『ドラゴンボール』『NARUTO-ナルト-』など、幅広いコラボレーションが実現している。

 野球界からはMLB初の選手として、“ユニコーン”の異名を持つ大谷が登場する。「メジャーリーグでもいろいろスター選手はいますけど、その中から選んでもらったことにすごく光栄というか、ありがたいなという気持ちです」と率直な思いを吐露。「なかなか野球に触れる機会がない人もこれをきっかけに見てみようかなとか、そういったつながりができたらうれしいなと思ってます」と野球界発展への思いも明かした。

 コスチュームの情報解禁前日の日本時間10日には都内の駅に“予告”広告が登場。その情報が写真ともに一気に拡散されると、本国アメリカでも大きな話題となり国内外のSNSをにぎわせた。キャンプ中だった大谷はその一連の経緯もしっかり把握していたようで「カッコいい広告だった」と満足げ。翌11日にコラボが正式に発表されると、チームメイトや友人らから「楽しみにしてるよ」「これは熱いコラボだ!」と反響が相次いで寄せられたという。

■ゲーム初登場!デコピンとの共演に喜び「いいトスが上がっていたかな(笑)」

 今回のコラボでは、ドジャースのユニフォームを着たコスチューム「大谷翔平」が、ホーム用のホワイト、アウェイ用のグレー、そしてレゴ フォートナイト用のレゴ スタイルの3つのスタイルで『フォートナイト』のショップに登場する。また、大谷の愛犬・デコピンをもとにしたボブルヘッド、バックアクセサリー「デコピン」、ピッチングマシンを模したツルハシ「信頼の二刀流」も用意している。

 実際に大谷も参画してコスチュームを検討。「すごく素晴らしい出来栄え」と評する一方、「コスチュームもそうなんですけど、デコ君も一緒にいるので僕にとっては非常にうれしい」と“飼い主”としての本音をのぞかせた。

 デコピンのゲーム登場は今回が初めて。これまでもさまざまな話が持ちかけられていたが、基本的にはオファーを断っていたという。今回はデコピンのデザインを、大谷が「かわいいな(笑)」と気に入ったことでまさかのコラボが実現。「耳の黒い部分まで再現されている」と細部にも納得している。

 そのほか、ダンスやアクションで感情を表現するエモート「頼むぜバッター」「わんこホームラン」も登場する。「頼むぜバッター」では打席に入る前のネクスト・バッターズサークルでのルーティンを取り入れ、一方の「わんこホームラン」ではデコピンがトスを上げ、大谷がバッティングする動きを披露。完成した映像を見た大谷は「動きもだいぶスムーズですし、実際の打ち方とかも含めてすごく再現されていた。(デコピンから)いいトスが上がっていたかなと思います(笑)」とジョークを飛ばしつつ、愛犬との共演を喜んだ。

■4人チームを作るとしたら…選択したのは“意外”な3人
 『フォートナイト』では100人のプレイヤーと競い合うバトルロイヤルのほか、2人から4人でチームを組むモードもあり、多彩なプレイを楽しむことができる。

 「ドジャースのチームメイトと4人チームを作るとしたら」という質問に、大谷はMVPトリオの一角であるムーキー・ベッツ、チャンスに強い長距離砲のテオスカー・ヘルナンデス、昨年のプレーオフでも活躍し高い守備力を誇るトミー・エドマンを選択。「ムーキーは何をやらせても上手い。何でもこなして、エース的な存在でいてほしいなと思います」と絶大な信頼を置き、「テオとトミーは協調性が素晴らしい選手たち。どういうメンバーの中に入ってもそういう部分が発揮されるのかなと思います」と理由を語った。

 自身のゲームのプレイスタイルと野球のスタイルに重なる部分が「あるかもしれない」と認めながらも、「それこそ『フォートナイト』だったら行っちゃう(突撃する)タイプ。慎重ではないので(笑)」と苦笑。野球以外の人間味あふれる一面が明かされた。

■『フォートナイト』で言語を超えたコミュニケーション

 オフでも野球のことを考えていそうな大谷だが「時々ゲームで息抜きする」こともあると言い、そこは今どきの30歳と変わらない。「キャンプ期間中は早く帰るので、一人の時は結構やってましたね。まだ今年はあんまりやってないですけど、去年もちょこちょこやってました。妻と2人で協力プレイもしてました」と私生活でゲームを楽しんでいるという。

 また、大リーグ移籍当初は息抜きとして利用していたゲームが“コミュニケーションツール”として役立った。エンゼルス時代にはゴールドグラブ賞を4度受賞した名手、アンドレルトン・シモンズと『フォートナイト』などで交流したことをきっかけに仲良くなり「よく練習する一人になった」と述懐。「チームメイトとゲームするのはコミュニケーションも取れるという面がある。話しながらできるじゃないですか。そういうところが良さだなと。ゲームは世界共通ですし、話さなくてもやれば分かる」と言語を超えたコミュニケーションで親睦を深めた。

 ドジャースとカブスが激突する『MLB東京シリーズ』開幕戦の18日から、今回のコラボコスチュームなどがリリースされる。大谷は「普段野球を見てない人も『東京シリーズ』を含めて見てみようかなと思ってくれるのもうれしいですし、逆を言えば野球が好きでゲームをやってない人が、今回これをきっかけに大谷とプレイしてみようかなとか少しでも思ってくれたらすごくうれしい。僕は東京シリーズがいいものになるように一生懸命プレイしたいなと思ってます」とファンにメッセージし、母国で迎える今シーズンの初戦に力強く意気込んだ。
ORICON NEWS

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