坂田記念ジャーナリズム賞、毎日新聞の「ダブルケア」報道が選出

2025/03/17 14:20 

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 坂田記念ジャーナリズム振興財団(大阪市北区、赤木攻理事長)は17日、関西発信の優れた報道を顕彰する第32回坂田記念ジャーナリズム賞を発表した。第1部門(スクープ・企画報道)新聞の部で、毎日新聞社会部大阪グループ取材班(代表・近藤大介副部長)の「ダブルケア」のキャンペーン報道が選ばれた。

 少子高齢化や晩婚・晩産化が進む中、子育てと介護が重なるダブルケアに直面する人が全国に推計で29万人いることを独自分析で特報したほか、重い負担と向き合う当事者たちの日常生活や切実な思いを描いた。誰の身にも起こる社会課題として警鐘を鳴らし、読者から多くの反響が寄せられた。【ダブルケア取材班】

 ◇ダブルケアとは

 子育てと介護が重なる状況を指す。公式な定義はなく、研究者の間では広い意味として、家庭内で2人以上の介護などを抱えている状態にも使われる。この実態と課題を調査・研究している横浜国立大の相馬直子教授と英ブリストル大の山下順子上級講師が2012年に提唱した和製英語。毎日新聞が国の就業構造基本調査を基に独自集計した結果、ダブルケアに直面する人は17年時点で全国に少なくとも推計29万3700人いることが明らかになった。30~40代の働く世代が9割を占め、女性に集中している。少子高齢化や晩婚・晩産化が背景にあるとされている。

毎日新聞

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