広瀬アリス、“暗黒期”かけられた言葉に納得 岡崎紗絵は当時から「気兼ねなく話せた数少ない仲…

2025/04/06 18:00 

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6日放送の『ライターズ!』(日本テレビ系)に出演する広瀬アリス

 顔出しNGの敏腕ライターたちが、いま注目のタレントの素顔に迫る『ライターズ!』(日本テレビ系)。6日(深1:30)の放送では、12日からスタートする新土曜ドラマ『なんで私が神説教』(日本テレビ系 毎週土曜 後9:00)から、主演の広瀬アリスが登場。やる気ゼロのはずが生徒たちの事情にまきこまれ、「とんでもない説教」をぶちかますことになる主人公・麗美静(うるみしずか)を中心とした新たな学校エンターテインメントとして話題の本作の見どころを、自身の経験も交えてたっぷりと語った。

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■「嫌な説教じゃないところがいい」初の教師役に奮闘

 ニート生活から一転して教師として私立高校に赴任した麗美静は、やる気ゼロなのに、さまざまな問題を抱える学校で、やりたくもない“説教”をするハメになる。コメディ界のトップランナー・オークラ氏が脚本を手掛ける新ドラマは、時代に一石を投じるような刺激的なテーマで展開する。

 「いまの時代になかなか挑戦的なテーマですよね。でも、ひそかに“言いたいことが言えない”ストレスを抱えている人は多いような気がします。言いっ放し、やりっ放しは全然あるのに、それに言い返したり、とがめたりすることもできないのは、ちょっとフェアじゃない。そんなストレスを抱えている人が見たら、スカッとするドラマだと思います」

 タイトル通り、ドラマの大きな見どころは静が繰り出す“神説教”。神というからには、単なる説教ではないはずだ。

 「まず、とにかく言葉の量が半端じゃないです。ひとつの説教が脚本7ページ分くらいあって、びっくりしました(笑)。せりふを入れるのに、ただ読むだけじゃ入らないので、自分で書き出して、リズムに合ったところで改行して、それを何度も口に出して体に入れての繰り返しです」

 その言葉の中身もいわゆる口うるさい説教とは異なるという。

 「上から押し付けるような嫌な説教じゃないところがいいです。ちゃんと相手が何を考えているのか、どういう気持ちでいるのかを汲み取った上で、コミュニケーションとして成立する言葉。決して一方的じゃないし、だからこそ、説教する相手の生徒たちにも本気でぶつかってきてほしいんです。私が言いたいことを言って終わりでは意味がないので、お互いの本気を引き出すために、撮影現場では少しあおったり、仕掛けていたりする部分もあります(笑)」

 初の教師役という広瀬だが、生徒役の若い俳優陣を引っ張る覚悟が、言葉の端々から溢れていた。

■どん底の時期「暗闇のなかで、ますます沈んでいきました」救われた“説教”

 若手を引っ張るほどに俳優としてキャリアを重ねている広瀬だが、自身も“説教に救われた過去”があるという。

 「モデルからスタートして高校生から20歳すぎまで、本当にどん底の“暗黒期”があったんです。心も生活も荒れて、でもどうすればいいのかわからなくて、自分が何者なのか、何をしたいのかもわからない暗闇のなかで、ますます沈んでいきました」

 今の姿からは想像がつかないほど荒みきっていたと広瀬。そんな様子を見かねた所属事務所のスタッフから、こんな言葉を言われたという。

 「とにかく私が不満だらけに見えたんでしょうね。だから、『自分が変わらないと何も変わらない』と叱られました。そのときはひねくれていたので、私も素直に聞き入れたわけではないのですが、それでも心のどこかに残っていたんだと思います。少しずつ自分が変わり始めて、暗黒期を抜けてから、『やっぱり、そういうことだったんだな』と振り返れました」

 その経験も今回のドラマにリアリティを与えているはずだ。同僚の英語教師を演じる岡崎紗絵は、広瀬の暗黒期を知る旧知の仲でもある。

 「生徒とぶつかり合うときはスイッチを入れなくちゃいけないけれど、教師同士のときは真逆でゆる~い感じです。特に紗絵ちゃんは年齢も近くて、基本的に一匹狼だった暗黒期の私が気兼ねなく話せた数少ない仲良しなので、共演できてうれしいです(笑)」

■太陽のような木村佳乃、真面目な渡辺翔太

 撮影も順調ということで、現場のキャスト陣の印象を聞くと、次のように語った。

 「(校長役の)木村佳乃さんは、本当に太陽のような人です。まぶしくて、あたたかくて、みんなを照らしてくれるような。(同僚の数学教師役の)渡辺翔太さんは、すごく真面目。普段は真面目すぎて緊張しちゃうくらいなので、東京ドームでバリバリやっているのが信じられないくらいです(笑)。(同僚の世界史教師役の)野呂佳代さんと(教頭役の)小手伸也さんとは、本当に何の意味もない馬鹿話をして笑い合っています。(同僚の政治経済教師役の)伊藤淳史さんは、かなりクセのある役どころなので、これからどうなっていくのか私も楽しみです」

 和やかな雰囲気でも、「説教」シーンではバチッと切り替える広瀬に、改めて見どころを聞いた。

 「やっぱり“説教”ですね。私自身は、近い人には本音で話すけれど、そうじゃなければ結構我慢するタイプ。多くの人がそうだと思うのですが、やはり距離感が大切だと思います。何を言われるかもあるけれど、どんな距離感の人に言われるかにもよる。そうした人間同士のコミュニケーション、本気のぶつかり合いという部分で、静の“神説教”を楽しんでもらえたらうれしいです」
(取材・文/マイティ・M)
※取材の模様は、6日放送の『ライターズ!』(日本テレビ 日曜深夜1:30)でもご覧いただけます。
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