7.8坪の新居、狭さの克服は「H形鋼」→活用アイデア満載【住人十色】

2025/05/17 07:00 

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17日放送『住人十色 』=H形鋼がむき出しになっているリビングダイニングキッチン(C)MBS

 俳優の駿河太郎、三船美佳がMCを務める、MBSテレビ『住人十色~家の数だけある、家族のカタチ~』(毎週土曜 後5:00 ※関西ローカル)のきょう17日放送回では「H形鋼で狭さを克服!7.8坪のコンパクトハウス」が登場する。

【写真】「H形鋼」が狭さを克服…収納として活用された壁

 舞台は愛知県名古屋市。住人(アルジ)は、夫妻ともに建築家の3人家族。2年前、妻がメインとなって設計し、新居を建てた。住宅街の角地に建つ細長い形の家は、間口2.3メートル、奥行き10メートルで、建物の面積は7.8坪。駐車場わずか1.7台分の大きさだ。

 賃貸マンションで暮らしていたアルジ夫妻は、子どもの小学校入学に合わせて名古屋市内に新居を計画。名古屋では狭小地は人気がなく、便利な場所でも売れ残って値段が下がることもあるという。そこで狭小地に絞って土地を探すと、なんと相場の40%オフで手に入れることができた。

 そして、建築家夫妻が選んだ工法が、鉄骨造。木造では柱や梁を細かく配置する必要があるが、丈夫な鉄骨にすると木造の約半分の部材で支えることができ、空間を広く使うことができる。さらに、10センチ角のH形鋼を、壁で覆わず、むき出しにして使用。普通の木の柱よりも細く圧迫感がないため、視覚的にも空間が広く見えるという。

 しかも、H形鋼にはくぼみがあるので、スイッチボックスを隠して入れたり、植物を吊るすこともできる。また、壁は有孔ボードを使用。穴にフックを取り付け、服や物をかけて収納としても使えるようにしている。

 寝室の隅に設けたファミリークローゼットでは、H形鋼にハンガーラックを取り付けて服を収納している。さらに、クローゼットには、縦に伸びる大きなダクトが。実は家にはエアコンは1台しかなく、1階のエアコンの空気をこのダクトで吸い上げて2階に届けるようになっている。しかも、唯一のエアコンを、キッチンのシンクの下に設置。床下に向けて風が届くよう取り付け、床下から天井付近まで風を送ることで全館空調システムを実現している。

 夫は、H形鋼の魅力を「くぼみがあるところ」だと語る。妻も「ずっと見ていると、『こういう使い方もできるかも』というのが浮かぶので、これからも工夫しながらいろいろ使えるんじゃないかなって」と言い、活用方法を考えるのを楽しんでいるようだ。
ORICON NEWS

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