中谷防衛相「搭乗員らしきもの」発言修正 会見やり直し 空自機墜落

2025/05/16 22:33 

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 航空自衛隊のT4練習機が愛知県犬山市のため池、入鹿(いるか)池に墜落した事故で、防衛省は16日、安否不明の搭乗員とみられる体の一部を発見したと明らかにした。同県小牧市の小牧基地に搬送しており、DNA鑑定で身元の確認を進める。墜落現場では機体主要部のエンジンとみられる残骸も新たに見つかった。

 中谷元・防衛相は16日午後6時45分ごろ、防衛省で臨時の記者会見に臨み「搭乗員らしきものを発見し、収容した。損傷が相当激しい」と述べた。「もの」との表現に報道陣から疑問の声が上がる中、詳細を説明せずに退庁。だが約40分後に再び登庁し、午後8時過ぎ、会見をやり直した。

 中谷氏は「搭乗員らしきもの」との発言を「搭乗員とみられる体の一部」と修正した上で「発見時の状況が過度にあからさまにならないよう『もの』というえん曲的な表現を使った。いろいろなご指摘があり、より正確な表現に改めるべきだと考えた」と釈明。「非常に申し訳ない気持ちでいっぱいです」と頭を下げて謝罪した。【松浦吉剛、原奈摘】

毎日新聞

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