第173回「芥川賞・直木賞」候補作決定 21歳の日比野コレコ氏が初候補に【両賞候補一覧掲載…

2025/06/12 05:00 

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日比野コレコ(C)関怜菜

 日本文学振興会は12日、「第173回芥川龍之介賞・直木三十五賞」の候補10作を発表した。

【ソロカット】駒田隼也ら芥川賞・直木賞候補者たち

 「芥川賞」の候補には、グレゴリー・ケズナジャット氏「トラジェクトリー」、駒田隼也氏「鳥の夢の場合」、向坂くじら氏「踊れ、愛より痛いほうへ」、日比野コレコ氏「たえまない光の足し算」。30歳の駒田氏と21歳の日比野氏は初候補。41歳のグレゴリー氏と31歳の向坂氏は2回目となる。

 「直木賞」の候補には、逢坂冬馬氏「ブレイクショットの軌跡」、青柳碧人氏「乱歩と千畝 RAMPOとSEMPO」、芦沢央氏「嘘と隣人」、塩田武士氏「踊りつかれて」、夏木志朋氏「Nの逸脱」、柚月裕子氏「逃亡者は北へ向かう」。44歳の青柳氏と46歳の塩田氏と36歳の夏木氏は初候補。39歳の逢坂氏と41歳の芦沢氏は2回目、57歳の柚月氏は3回目の候補となる。

■第173回芥川龍之介賞 候補作(掲載誌)※作者五十音順・敬称略
グレゴリー・ケズナジャット「トラジェクトリー」文學界六月号
駒田隼也(こまだ・じゅんや)「鳥の夢の場合」群像六月号
向坂くじら(さきさか・くじら)「踊れ、愛より痛いほうへ」文藝春号
日比野コレコ(ひびの・これこ)「たえまない光の足し算」文學界六月号

■第173回直木三十五賞 候補作(出版社)
逢坂冬馬(あいさか・とうま)「ブレイクショットの軌跡」早川書房
青柳碧人(あおやぎ・あいと)「乱歩と千畝 RAMPOとSEMPO」新潮社
芦沢央(あしざわ・よう)「嘘と隣人」文藝春秋
塩田武士(しおた・たけし)「踊りつかれて」文藝春秋
夏木志朋(なつき・しほ)「Nの逸脱」ポプラ社
柚月裕子(ゆづき・ゆうこ)「逃亡者は北へ向かう」新潮社

 両賞は1935(昭和10)年に制定。芥川賞は新聞・雑誌(同人雑誌を含む)に発表された純文学短編作品、直木賞は新聞・雑誌(同)・単行本として発表された短編および長編の大衆文芸作品の中から優れた作品に贈られる。前者は主に無名・新進作家、後者は無名・新進・中堅作家が対象となる。

 選考会および授賞作発表は2025年7月16日に実施。受賞者が都内および近郊在住の場合、発表当日に共同記者会見が行われる。地方もしくは海外に在住・滞在の場合はZOOMでの会見を行う予定。贈呈式は2月下旬に都内で行われ、受賞者には正賞として時計、副賞として賞金100万円が贈られる。

■選考委員
【芥川賞】
小川洋子、奥泉光、川上弘美、川上未映子、島田雅彦、平野啓一郎、松浦寿輝、山田詠美、吉田修一

【直木賞】
浅田次郎、角田光代、京極夏彦、桐野夏生、辻村深月、林真理子、三浦しをん、宮部みゆき、米澤穂信(新任)
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