平和への願いを歌に乗せて MISIA、地元・長崎で19曲熱唱『CANDLE NIGHT』

2025/08/18 20:30 

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『STARTS presents MISIA CANDLE NIGHT 2025 LIGHT OF PEACE -80th Year-』の模様

 MISIAが16日、故郷・長崎の稲佐山公園野外ステージでライブイベント『STARTS presents MISIA CANDLE NIGHT 2025 LIGHT OF PEACE -80th Year-』を開催した。

【写真】金剛峯寺 根本大塔で歌唱するMISIA

 『MISIA CANDLE NIGHT』は、東日本大震災を機に2012年に始まったシリーズライブ。“大切な人と、キャンドルに祈りを込めながら大切なことを見つめなおす”というテーマのもと、これまで河口湖ステラシアターや沖縄・中城城跡など、自然や歴史を感じる場所で実施されてきた。今回は2022年の山梨公演以来およそ3年ぶり、稲佐山での公演も同年7月の『MISIA 星空のライヴ ACROSS THE UNIVERSE』以来の開催となった。

 戦後80年の節目にあたる今年、MISIAはこのライブを通じて、愛と平和への祈りを込めて歌声を届けた。ステージは、5月にリリースされた最新アルバム『LOVE NEVER DIES』収録の「明日晴れるといいな」で幕開け。あたたかなメロディーに包まれ、観客の笑顔が溢れた。

 中盤には、地元の長崎少年少女合唱団とともに「はんぶんこ」を披露。「分け合うことであたたかいハートが増えていくように、未来を担うみんなと一緒に心を込めて歌います」と語り、子どもたちの澄んだ歌声とMISIAの力強くも優しい歌声が重なり合った。また、矢野顕子が作詞・作曲を手がけた「希望のうた」では、長崎県の活水中学校・高等学校吹奏楽部のマーチングバンド総勢53名と共演。平和を願う歌声が長崎の夜空に響いた。

 MCでは、「一緒にいる人を大切に想う時間を、キャンドルの灯りとともに過ごしてほしい」と語り、平和への想いとともに観客にメッセージを届けた。日没とともに、会場にはステージセットや観客の手元に配られたキャンドルが一斉に灯り、幻想的な空間に包まれた。ステージ上では、徳島の竹あかり作家「たけの花」による灯りの作品も花を添えた。

 代表曲「アイノカタチ」では、観客がキャンドルを手に歌詞を口ずさむ姿が見られた。ライブの最後は、シリーズの定番曲「Candle Of Life」。MISIAは「こうして長崎で、稲佐山で、みなさんと一緒に音楽の時間を過ごせることは本当に幸せなことだと感じています。こんな日々が続きますように。そして世界中でも、安心して過ごせる、笑い合える日々がありますように、願いを込めて」と語り、出演者と観客全員でキャンドルの火を吹き消した。

 この日披露された全19曲を通じ、約5000人の観客がMISIAの歌声とキャンドルの灯りに包まれる特別な夏の夜を共有した。MISIAが届けた平和と愛のメッセージは、この先も来場者の心に灯り続けるだろう。

■セットリスト
M01. 明日晴れるといいな
M02. 星の銀貨
M03. 明日はもっと好きになる
M04. HOLIDAY
M05. 太陽の地図
M06. 好いとっと
M07. はんぶんこ
M08. 希望のうた
M09. Be KIND
M10. 僕はペガサス 君はポラリス
M11. 流れ星
M12. オルフェンズの涙
M13. 桜ひとひら
M14. 逢いたくていま
M15. さよならも言わないままで
M16. One day, One life
M17. 歌を歌おう
M18. アイノカタチ
M19. Candle Of Life
ORICON NEWS

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