伝説の特撮時代劇『仮面の忍者 赤影』三池崇史監督×主演・佐藤大樹で令和に復活 新時代の“忍…

2025/09/06 20:30 

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『仮面の忍者 赤影』ビジュアル(C)テレビ朝日

 三池崇史氏が監督を務め、テレビ朝日×東映がタッグを組む特撮ドラマ『仮面の忍者 赤影』が、10月26日から毎週日曜深夜0時10分より放送されることが決定した(※一部地域を除く)。主演は佐藤大樹(EXILE/FANTASTICS)が務めることが、本日行われたFANTASTICSのライブでサプライズ発表された。

【全身ショット】個性的ジャケットで登場した佐藤大樹

 『仮面の忍者 赤影』は、『鉄人28号』、『三国志』、『魔法使いサリー』などで知られる漫画界の巨人・横山光輝氏が1966年から1967年にかけて『週刊少年サンデー』に連載していた、「赤影」と呼ばれる飛騨の忍者が、「青影」や「白影」と共に織田信長に仕え、奇想天外な忍術を用いて怪獣や悪の忍者集団と激闘を繰り広げた、元祖・忍者漫画。

 この原作(連載開始時のタイトルは「飛騨の赤影」)を実写化し、1967年から1年にわたって放送された伝説の特撮時代劇は、原作を“忍術と妖術が飛び交うバトル”、“怪獣・UFO・からくり仕掛けの巨像の登場”など大胆にアレンジし、昭和の子どもたちをクギ付けにした。このなんでもありのファンタジー時代劇は、いわば『仮面ライダー』、『スーパー戦隊』といった現在の特撮ヒーローシリーズの元祖と呼べる。原作発表から約60年、『仮面の忍者 赤影』が令和のヒーロー時代劇として新たに生まれ変わる。

 佐藤は赤影を演じるにあたって「子供の頃からずっとヒーローになりたいという夢がありました。しかも赤色がすごく好きなんです!」と瞳を輝かせ、「忍なので、これまで自分が経験したことのない立ち姿だったり、アクションシーン・殺陣だったり、どこから切り取ってもかっこよく見えるように意識はしています」と、新たな一面を披露すると約束。「役のために6キロ増量して、トレーニングも一生懸命に励みました」と、役作りにも余念がないことを強調した。「実はずっとご一緒したかった監督」という三池については「とても俳優思いの監督さんで、男が憧れる《漢》って感じです」と語り、「忍者は日本が世界に誇れる文化。海外の人が見ても『なんだこれ!見たことないな!かっこいいな、美しいな!』と思ってもらえるように頑張ります!」と意気込んだ。

 三池氏は、本作で監督を務めるにあたり、「子どもの頃一番見ていた作品。テーマソングを歌いながら学校に通った世代なので、この歳になって『赤影』ができるのはうれしい」と喜びを爆発させる。「自然体で撮ることを楽しむ」ということをテーマにしているといい、「撮影が始まって毎日、どんなカットも楽しい」とほほ笑む。主人公・赤影を演じる佐藤については「いいですよね、優しい男だと思うんですよ。彼のいいところがそのまま『赤影』そのものを作っていく。そういう力と魅力を感じます」と絶賛。

 最新のVFXなどを駆使して作り出す本作だが「忍術、立ち回りとかのアクション、敵のキャラクター…新しい赤影として楽しんでもらえるように自信を持って堂々とやる気持ちです。かつての『赤影』がそうであったように、今を生きている若い人たちにも、20年後、30年後に記憶に残っていて語り合うことができる、そんなドラマにしたい」と意気込んだ。

■三池崇史(総監督)コメント
――『仮面の忍者 赤影』のドラマ化を聞いたときどう思われましたか?
「懐かしいな、でも、やれるのかな?」と。子どもの頃に一番見ていた作品でした。ヒーローものの先駆けで、《赤影》という忍者が我々の暮らしの中に急に入り込んできて、エンターテインメントとして心を射抜かれました。テーマソングを歌いながら学校に通った世代なので、この歳になって『仮面の忍者 赤影』ができるのはうれしいですね。

――主演の佐藤大樹さんの印象をお教えください。
いいですよね、優しい男だと思うんですよ。忍者って、殺しや諜報活動を生業にしていますが、その中で《情》というものをしっかり持っているんです。でも、普通は忍者ってそういうのを押し殺しているタイプが多いと思うんですが、彼は友達になれそうな赤影ですよね。友達になったらすごい頼りになるんだろうなと。それでいて、上から目線でもなく、等身大で、飲み仲間にいると心強いみたいな (笑)。優しさというのは、作って出るものじゃないんで、彼のいいところがそのまま『赤影』そのものを作っていく。そういう力と魅力を感じます。演技力や存在感もマッチしていて、今まで見ていた忍者像とはかなり違う、でも確かに忍者なんだといった、そういう存在を見事に演じています。

――『仮面の忍者 赤影』の一番の注目ポイントは?
単純な勧善懲悪ものじゃないというところでしょうか。善悪という単純な色分けではなくて、戦国時代ですので、勝者が善になるわけです。そして、忍者として誰に仕えて何を成すべきかという葛藤の中で、チームワークができていって、チームワークの中では現代と変わらないような友達関係だったり、バカ話になっちゃったり…(笑)。そういった部分もしっかり描きたい。また、時代劇というフォーマットは、目上の人に対する“建前”のシーンの後には、“本音”のシーンがあるっていう、“本音と建前“が分かれているのですが、今回もそうですね。そのあたりは、忍者ものとしては特殊かなと思います。あとは忍術とか、立ち回りとかアクション、そして、敵のキャラクター! 《金目教》という恐ろしい集団ですが、バラエティに富んでいます。やっぱり、敵側に魅力がないと、正義も光らないんですよね。「こんなやついないだろ!」っていうのが、いいんですよ。

――意気込みを聞かせてください。
あまり自分の中に持っている『赤影』を押しつけたり、少年の頃の憧れの「赤影はこうでなければならない」とかではなく、巡り巡って今、『赤影』をよみがえらせて、若いキャストで作っていく気持ちでいます。少し前の赤影を知っているものとして、“参加する”、“一部になっていく”…そういう気持ちです。あとは見る人に楽しんでもらう!来週楽しみだなって思ってもらいたいですね。我々世代のテレビの見方だけど、「1週間が待ちきれない」、「次が見たいな」、「どうなるんだろう」…そういう感情を復活できるといいですね。


――視聴者へのメッセージをお願いします。
若いキャスト、スタッフたちのフレッシュな魅力で、我々にとって宝物のような『赤影』が生まれ変わります。かつての『赤影』がそうであったように、今を生きている若い人たちにも、20年後、30年後に記憶に残っていて語り合うことができる、そんなドラマにしようと思っています。ご家族みんなで見られる作品です。笑えるところも、泣けるところもあるので、楽しみにお待ちください。

■佐藤大樹(赤影役)コメント
――オファーを受けた時の感想をお聞かせください。
60年前からある作品で、ある程度いろんな世代の方に周知されていて、二度も映像化されていて…それをやる、しかも赤影をやるというプレッシャーはもちろんありましたけども、喜びとかワクワクの方が圧倒的に強くて、「自分じゃないとこの赤影にならないぞ」というキャラクターにしたいなとまず思いましたね。自分がやるからこそ表現できる二面性のある赤影をやりたいなと思いました。

――忍者を演じるにあたって意識していることは?
忍なので、これまで自分が経験したことのない立ち姿だったり、アクションシーン・殺陣だったり、どこから切り取ってもかっこよく見えるように意識はしています。忍者は日本が世界に誇れる文化だと思うので、海外の人が見ても「なんだこれ!見たことないな!かっこいいな、美しいな!」と思ってもらえるようにしたいですね!

――アクションに向けて何か備えていることはありますか?
日ごろからアクション映画やアニメを見るのは好きですが、いざ稽古をしてみると刀の扱い方が難しくて…。順手と逆手の両方をやってみたり、二刀流で戦ったり…今回の『赤影』ならではの殺陣の稽古は苦労しています。でも、事前に作品の中で生かせそうな動きを、殺陣の先生に習えたのはありがたかったです。日ごろからトレーニングは欠かさずやっていますが、役のために6キロ増量して、トレーニングも一生懸命に励みました。
忍者って室町時代とか戦国時代に誕生したって言われていますけど、もちろん本当に見たことはないので…ある意味“幻”の存在なので、非現実的で、人間っぽくないのが忍の美しさなのかなと思い、できるだけ人間っぽさを消して、まるでアニメを見ているみたいな感覚で見てもらえるように意識しています。

――今回、怪獣とのバトルもありますがいかがですか?
子どもの頃からずっとヒーローになりたいという夢があって、しかも赤色がすごく好きなんです!正義の味方として悪と戦ったり、怪獣と戦ったりっていうのは幼少期から思い描いていた夢だったので、撮影はすごく楽しいですね。毎回いろんな敵や怪獣が出てきますが、今回出てくる怪獣は、どことなくかわいらしさとか、愛しさがあって…あたたかい気持ちも残しつつ、これを見た子供たちが「赤影いけ! もう少しだ! 頑張れ!」って言ってもらえるように意識しています。この世界観じゃないと味わえない敵との戦闘シーンもあって、毎回楽しみにしています。

――佐藤さんから見て赤影はどういうキャラクターですか?
過去に映像化された赤影も、作品によってキャラクターが少しずつ違った描かれ方をしていますが、どれも正義感がとても強くて、鍛錬や自分の目標を達成するための努力を惜しまない人物かなと思っています。家族のことを想っていて、どこか影がある。そして、一族を率いるリーダー的存在で、この人のために周囲がついていきたくなるような、兄貴分的な魅力があると思います。

――三池監督はどんな印象でしょうか?
実はずっっっとご一緒したかった監督なんです!監督が今まで手掛けてきた作品をずっと見てきたいちファンとして、監督が作る世界観に自分が参加できるのはとても光栄ですし、いざ撮影してみると、本当に楽しくて!自分が思い描いていた三池崇史像が一気にいい意味で崩れました!すごくフランクで、すごくこちらを楽しませてくれるし、スタッフの皆さんも「三池さんのためならやるぞ!」という一致団結感もあって、今回ご一緒できてよかったなと心から思います。
演出面については、一言で言うと、どこにも無駄がなくて、撮影する前から“自分はこういう画が撮りたくて、つながったらこうなる”っていうのを一つ一つ丁寧に細かく説明してくださるし、すごくかっこよく撮ってくださります。とても俳優思いの監督さんで、男が憧れる《漢》という感じです!

――『仮面の忍者 赤影』で一番注目してほしいポイントを教えてください。
それぞれのキャラクターと戦闘スタイルの違い、毎回登場する敵や怪獣の豊富さとキャラクターの面白さ、話が進むにつれていろんな忍法が出てくるのが見どころです。

――視聴者へのメッセージをお願いします。
国内外を問わず、いろんな世代の方にこの「赤影」を届けたいと思っています。当時放送されていたドラマを見ていた方々もきっと楽しんでいただける作品だと思います。個性豊かな怪獣はもちろんですが、何より豪華なキャストの方々に出演していただいているという、“令和版「赤影」”でしかできない表現がたくさん詰まっているので、日曜日の放送の翌日、学校や会社で必ず話題になるような作品にしていきますので、楽しみにしていてください!
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