悠仁さま、成年皇族に 皇室で40年ぶりに成年式

2025/09/06 18:40 

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 秋篠宮ご夫妻の長男悠仁さまは19歳の誕生日の6日、成年皇族の仲間入りを示す「成年式」に臨まれた。皇居・宮殿などで古式ゆかしい儀式が続いた。

 中心的な儀式「加冠の儀」は6日午前、宮殿「春秋の間」で開かれた。悠仁さまは浅黄色の平安朝の装束をまとって入室。天皇陛下の側近が、未成年の額あて「空頂黒幘(くうちょうこくさく)」を外し、陛下から授かった「燕尾纓(えんびのえい)」が付いた成年用の冠をかぶせた。あごの下で結ばれた掛け緒の両端が和ばさみで切り落とされると、パチンパチンという音が静かな間内に響いた。

 天皇、皇后両陛下や秋篠宮ご夫妻、佳子さまや皇族方が見守り、三権の長も参列。悠仁さまは両陛下やご夫妻に謝辞を述べた。午後は陛下から最高位の勲章「大勲位菊花大綬章」が授与され、えんび服に勲章をつけた正装姿も披露した。

 宮内庁は成年式を「男性皇族の成長に伴う通過儀礼の一つとして伝統ある重要な儀式」と説明する。成年式は男性皇族が成人した際の慣例で、女性皇族の場合は行われない。皇室に男子が長年生まれなかったため、秋篠宮さま以来40年ぶりとなった。悠仁さまは昨年9月、18歳で成人したが、大学受験を控え成年式を延期していた。【山田奈緒、柿崎誠、大久保和夫】

毎日新聞

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