韓国の157キロ右腕を攻略 目覚めた日本打線 野球U18W杯

2025/09/06 20:54 

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 ◇野球U18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)

 ◇1次リーグA組 ○日本4―2韓国●(6日・沖縄セルラースタジアム那覇)

 海外勢に打ち勝つ。国際大会で慣れない木製バットを使う日本にとっては過去から大きな課題だったが、この日の打線は見違えた。

 先発した韓国右腕は188センチの恵まれた体格から、最速157キロの直球を投げる。前日に韓国の監督が「一番大事な試合にぶつけたい」と語ったように、予想通り日本戦のマウンドに送ってきた。

 これに対し日本は逆転を許した直後の二回、下位打線が150キロ前後の速球を鮮やかに右へ左へ打ち返して好機を作る。

 二ゴロで同点に追いつき、なおも2死三塁。1番・岡部飛雄馬(福井・敦賀気比)は「最初から数字ほど速さは感じていなかった」と力負けしなかった。高めの149キロを右前に運び、勝ち越しの適時打とした。

 早くも5本目の安打が飛び出すと、相手は継投を決断。ライバルのエースを早々に降板させるほど、日本のバットは序盤から振れていた。

 開幕戦は格下のイタリアに5安打に抑え込まれ、辛勝スタート。しかし、初戦をベンチで見守った高畑知季(兵庫・東洋大姫路)が「何でもいいので、とにかくチームに貢献したい」と3安打を放つなど勢いをもたらした。不穏な幕開けだった前回王者の日本だが、日韓戦で目覚めた。【長宗拓弥】

毎日新聞

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