福岡・太宰府市長、「M-1」2回戦進出 自虐ネタで会場沸かせ

2025/09/06 19:41 

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 福岡県太宰府市の楠田大蔵市長(50)が6日、よしもと福岡大和証券劇場(福岡市中央区)であった漫才日本一決定戦「M―1グランプリ2025」の1回戦に出場した。太宰府の魅力を発信する「令和の都だざいふ応援大使」のタレント、高田課長さんと「市長課長」のコンビ名で登場した楠田市長はボケを担当。太宰府の“自虐ネタ”を連発して会場を沸かせ、初挑戦での1回戦突破を果たした。

 楠田市長はステージで開口一番、「有権者の皆さま!」と呼びかけると、高田課長さんはすかさず「選挙じゃないんだから」とツッコミ。楠田市長は東京大卒と自己紹介した上で、「卒業証書を持ってきた」と続け、静岡県伊東市長の学歴問題を皮肉った。

 更に「髪の毛は猛暑で抜けた」「朝昼晩、梅ケ枝餅」「渋滞が多い」「ポイ捨てが多い」と、太宰府が2024年に猛暑日の国内最長記録を更新したことや名物の梅ケ枝餅など地元ネタを披露し、笑いを誘った。

 出演後、取材に応じた楠田市長は「やっぱり演説とは違う。緊張したし気後れしたが、頑張りました」。高田課長さんは「市長が太宰府をイジったら面白いと思った」とネタの狙いを語り、市長の出来を「100点」と評した。

 2期目の楠田市長は12月の市長選への不出馬を表明している。結果発表前に今後の活動について「お笑いの道は向いていないことが分かった。それ以外で誰かの役に立ちたい」と語っていた市長だが、2回戦進出に「初戦突破は予想していなかったが、太宰府のPRができ、結果もついてきたので光栄」と話した。【平川昌範】

毎日新聞

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