日本プロ野球選手会、CS&日本シリーズで「誹謗中傷検出システム」導入【報告全文】

2025/10/11 14:09 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

日本プロ野球選手会、CS&日本シリーズで「誹謗中傷検出システム」導入

 日本プロ野球選手会は10日、11日から始まるクライマックスシリーズおよび日本シリーズにおいて、試合に出場する選手を誹謗中傷から守るために、誹謗中傷検出システムを導入すると報告した。

【写真】日本プロ野球選手会、CS&日シリで「誹謗中傷検出システム」導入

 「目的」としては「誹謗中傷行為を減らし、選手が安心して競技に集中できる環境を作ること」と説明。「方法」として「SNS上における投稿のモニタリングを行い、誹謗中傷に該当する事案を検出し対象者ごとにリストアップ。SNS運営元への通報・削除要請や、NPB球団との情報共有、ダイレクトメッセージ(DM)への対応、発信者情報開示請求や刑事手続に必要な証拠保全も行い、被害者へのサポートを迅速に行う。誹謗中傷が選手の家族に及んだ場合には、家族に対するサポートも行う」と伝えている。

■クライマックスシリーズおよび日本シリーズにおける誹謗中傷検出システムの導入について

英Signify Group社のAI誹謗中傷検出・通報支援サービス「Threat Matrix」を活用


日本プロ野球選手会(会長:會澤翼)は、「2025 JERA クライマックスシリーズ セ」、「2025 パーソル クライマックスシリーズ パ」および「SMBC日本シリーズ2025」にて、試合に出場する選手を誹謗中傷から守るために、誹謗中傷検出システムを導入することをお知らせいたします。



【実施概要】

対象試合 :「2025 JERA クライマックスシリーズ セ」

      「2025 パーソル クライマックスシリーズ パ」

      「SMBC日本シリーズ2025」

対象者 :対象試合の出場登録選手

目的:誹謗中傷行為を減らし、選手が安心して競技に集中できる環境を作ること。

方法:SNS上における投稿のモニタリングを行い、誹謗中傷に該当する事案を検出し対象者ごとにリストアップ。SNS運営元への通報・削除要請や、NPB球団との情報共有、ダイレクトメッセージ(DM)への対応、発信者情報開示請求や刑事手続に必要な証拠保全も行い、被害者へのサポートを迅速に行う。誹謗中傷が選手の家族に及んだ場合には、家族に対するサポートも行う。


 日本プロ野球選手会では、昨今のオンライン上での誹謗中傷の急激な増加をうけ、選手が安心して競技に集中し力を発揮できるよう、誹謗中傷の抑止や関係各所との連携、啓発活動に取り組んでまいりました。その一環として、誹謗中傷対策を更に強化すべく、クライマックスシリーズおよび日本シリーズの全出場登録選手を対象とする誹謗中傷を網羅的に検出するシステムを導入することといたしました。

 この取り組みでは、英国に本社を置く Signify Group の AI を活用した誹謗中傷検出・通報支援サービス「Threat Matrix」を活用いたします。日本語を含む42の言語と絵文字に対応し、主要なSNS上での選手に対する投稿を監視し、誹謗中傷に該当するような不適切な投稿を自動で検出・特定します。検出・特定はすべて公表された情報から行われ、SNS各社への通報や削除申請、NPB球団との情報共有、ダイレクトメッセージ(DM)への対応、必要に応じた証拠化・関係機関との連携・支援を通じて、迅速な対応と再発防止を図ります。同システムは「FIFAワールドカップカタール2022」「ラグビーワールドカップフランス2023」といった国際大会や、女子テニス協会(WTA)と国際テニス連盟(ITF)のシーズン横断プログラムなど世界規模のスポーツイベントを中心に数多くの導入実績があり、英プレミアリーグ・アーセナルFCでは導入後SNS上でのチームへの誹謗中傷の検知件数が90%減少したという事例※1も報告されております。

 日本プロ野球選手会は、選手と、危害が及ぶ場合にはその家族を誹謗中傷から守ることで、選手が安心して競技に集中できるよう今後も日本プロフェッショナル野球組織(NPB)および12球団等関係者と連携し対策を続けてまいります。
ORICON NEWS

エンタメ