神戸の踏切、死亡事故受け対策へ 横断歩道ずらしスロープ設置

2025/10/11 11:45 

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 神戸市垂水区西舞子の踏切で1月に中国籍の女性2人が電車にはねられて死亡した事故を受け、国土交通省や神戸市などは10日、この踏切で対策工事を実施すると発表した。2人が踏切内で隣接する国道2号の信号待ちをしていたとみられることから、横断歩道をずらしてスロープを設置。踏切外に「歩行者だまり」を確保する。

 事故では、JR山陽線と山陽電鉄が並行する踏切(約20メートル)で中国籍の女性2人が山陽電鉄の電車にはねられた。踏切南側の遮断棒から1メートルほどで国道2号の信号機付き横断歩道がある。

 工事では横断歩道を約13メートル西にずらし、踏切から線路に沿って下りるように長さ約17メートル、幅約1・3メートルのスロープを設置。車道とは柵で隔てて歩行者が安全に待機できるようにする。国交省兵庫国道事務所によると、工事時期は未定だが年内の着手を目指すという。【木山友里亜】

毎日新聞

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