平井 大、“愛”がいっぱいのアリーナツアー初日 公開プロポーズや息子へのギターソロも

2025/10/24 22:30 

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『HIRAIDAI TOUR 2025』より Photo:Lady Brown Pictures

 シンガー・ソングライター・平井 大が24日、東京・国立代々木競技場第一体育館にて全国ツアー『HIRADAI TOUR 2025』の初日公演を開催した。自身最大規模となるアリーナツアーは、全15公演で約12万を動員予定。初日となったこの日、平井は新旧の楽曲を織り交ぜながら、愛があふれる温かなステージを見せた。

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 海の音に包まれる中、ステージにバンドメンバーが登場。ギター、ベース、ドラム、キーボードに加え、コーラス2名、バンジョーやフィドルも交えた編成で、温かみのあるサウンドからロックナンバーまで多彩な音を響かせる。見た目もプレイスタイルも個性的なメンバーたちが、アメリカンロックのフレーズとコーラスで平井を呼び込むと、平井が登場し、ステージ上に置かれたオレンジ色のアメ車の荷台へと乗り込む。アコースティックギターを弾きながら披露した1曲目「Country Road」で、観客を異国情緒漂う世界観へと一気に引き込んだ。

 車が回転し、車体の上に立ってクラップを煽って盛り上げると、「Life is a Highway」「Summer of Love」などをロックなグルーヴでパフォーマンス。スモークが吹き上がるなか、熱気が一気に加速する。

 その後は「ついに本日からスタートです。サンキューソーマッチ!嫌なことを忘れて、みんなでアローハ!」とMCを挟み、ステージはハワイアンなセクションへ突入。爽やかな「Aloha, E Komo Mai」などが披露され、「Under the Sea」ではシャボン玉が舞い、平井自身が客席へと降りて観客と触れ合う一幕もあった。

 中盤の「f.r.i.e.n.d.s」では、子どもたちが描いた“ともだち”の絵がスクリーンいっぱいに映し出される演出が行われた。平井は「友達は少ないけど、今日はこんなにたくさんの友達の前で歌えて幸せ」と語り、観客とのシンガロングが会場をひとつにした。

 続いて、「I’ll be by your side」では、プロポーズを予定していたカップルがステージへ招かれるサプライズ演出も。3年前に知り合い、遠距離恋愛を経て同棲中という2人のもとに平井がエールを送るように歌を届けると、楽曲終了後、男性が公開プロポーズ。女性が笑顔で応え、その美しい涙に会場は温かな気持ちで包まれた。

 ピアノとの弾き語りセクションのあとは、7月に誕生したばかりの息子に向けた楽曲「Happy birthday to my son.」を披露。アウトロの前には、平井がマイクを握り、こう語った。

「人生をやめたい気持ちの人もいるかもしれない。そんな時代だけど、どれだけ辛くても、生まれてきたときは大きな愛があった。息子が生まれたときにそれを感じました。今日、初めて会場に来てくれた息子に、このギターソロを贈ります」

 そう語ると、平井はエレキギターを構え、約3分間にわたり情熱的なギターソロを奏でた。メロディアスで泣きの効いたその音色に、会場中が静かに聴き入る。音で想いを届けるようなその演奏は、観る者の胸を深く打った。

 そして「Stand by me, Stand by you.」から「Symphony」を演奏し、本編を締めくくった。

 アンコールでは、「祈り花」や「Slow & Easy」など代表曲をたっぷりと披露。ひとつひとつの歌が人生に寄り添い、想いを結ぶ温かい夜となった。
ORICON NEWS

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