米中首脳会談、30日午前に開催 「レアアース対立」打開に注目

2025/10/24 16:01 

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 米ホワイトハウスのレビット報道官は23日(日本時間24日未明)の記者会見で、トランプ大統領が29日にアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の開催地である韓国を訪問し、30日午前に中国の習近平国家主席と会談すると発表した。トランプ氏が1月に返り咲いて以降、米中首脳が対面で会談するのは初めてとなる。

 中国外務省も習氏が30日~11月1日の日程で韓国を訪れ、APEC首脳会議に参加すると発表した。国営新華社通信が報じた。李氏の招待による国賓訪問としている。

 米中首脳会談では、レアアース(希土類)などの貿易措置を巡って対立が続く中、事態打開に向けた合意に至るかが注目される。トランプ氏はロシアのウクライナ侵攻についても話し合いたい考えだ。

 トランプ氏は23日、「習氏への最初の質問は(米国で乱用が社会問題化している合成麻薬)フェンタニルだ」と記者団に述べた。中国の流入対策が不十分と非難しており、対応状況を確認するとみられる。

 ホワイトハウスによると、トランプ氏は26日にマレーシアに到着した後、アンワル首相と会談。東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳とのワーキングディナーに出席する。27日からは日本に滞在し、その間に高市早苗首相と会談。29日に韓国・釜山に移動する。韓国の李在明(イジェミョン)大統領と会談した後、APEC首脳ワーキングディナーに参加。翌30日の習氏との会談後、米ワシントンに帰国する予定だ。【ワシントン浅川大樹、北京・畠山哲郎】

毎日新聞

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