北朝鮮がロシア派遣兵の偉勲記念館の着工式開催 協力関係を強調

2025/10/24 13:36 

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 北朝鮮国営の朝鮮中央通信は24日、ウクライナとの戦闘のためにロシアに派遣された兵士らを追悼する「海外軍事作戦戦闘偉勲記念館」の着工式が23日、平壌で開催されたと伝えた。式典には金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記も出席し、演説ではロシアとの協力関係を強調した。

 同通信によると、金氏は演説で「偉大な同盟の記念碑が建てられることになる」と指摘。北朝鮮とロシアの兵士が戦闘で「同盟の強さを示し、正義が味方にある限り、覇権勢力の野望は必ず挫折することを鮮明に刻んだ」と戦果をアピールした。更に「血と命をもって成し遂げた(ロシアとの)連帯と友情は、神聖で無窮だ」と訴えた。

 また、亡くなった兵士については記念館を通して「英雄的行為を不滅の瞬間として歴史に刻み、全ての世代が深く敬うようにする」と述べた。

 ロシアと北朝鮮は2024年6月に有事の軍事援助などを定めた「包括的戦略パートナーシップ条約」を締結。北朝鮮は少なくとも約1万5000人の兵士をロシアに派遣したとされる。韓国の国家情報院(国情院)は今年9月に、派遣した兵士の死者数は約2000人に上るとの見方を示していた。【ソウル日下部元美】

毎日新聞

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