中国、10月25日を「台湾光復記念日」に 日本統治終了を祝う

2025/10/24 22:34 

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 中国の国会にあたる全国人民代表大会(全人代)常務委員会は24日、毎年10月25日を、日本による台湾統治が終了したことを祝う「台湾光復記念日」と定める議案を可決した。国営新華社通信が伝えた。戦後80年の節目に合わせ「国家統一の断固とした意志を示す」としている。

 習近平指導部は今年を「抗日戦争勝利80年」と位置づけている。記念日の意義について「『台湾光復』は抗日戦勝の重要な成果であり、中国政府が台湾への主権行使を回復した確固たる証しだ」と強調。毎年の記念日に合わせて公式イベントを開き、国際社会に対しても、台湾が中国の不可分の領土とする「一つの中国」原則をアピールする。

 10月25日は、1945年に日本の台湾総督が台北市で降伏文書に署名した日。その後、国民党が率いる中華民国政府が台湾を接収し、日本による植民地支配が幕を閉じた。【北京・河津啓介】

毎日新聞

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