米9月CPIは3.0%上昇 伸び率は市場予想わずかに下回る

2025/10/24 22:21 

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 米労働省が24日発表した9月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で3・0%上昇し、伸び率は前月(2・9%)を上回った。3%台となるのは今年1月(3・0%)以来9カ月ぶり。トランプ政権の高関税政策の影響もあるとみられるが、伸び率は市場予想をわずかに下回り、米連邦準備制度理事会(FRB)の10月会合での利下げ観測は維持された。

 内訳別では、食料品が3・1%上昇し、前月(3・2%)を下回った。

 変動の大きなエネルギーと食料品を除くコア指数は3・0%上昇で、伸び率は前月(3・1%)より鈍化した。米国では物価上昇(インフレ)は十分に収まらない一方、経済の先行きの不確実性から雇用市場の減速感が強まっている。

 9月CPIの公表は今月15日に予定されていたが、予算切れに伴う政府機関の一部閉鎖で、発表元の労働統計局が業務を停止。ただ、社会保障関連の給付金の正確な支払いに必要な措置だとして、例外的に遅れて公表することになった。【ワシントン浅川大樹】

毎日新聞

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