“選択的シングルマザー”を選んだ女性 かつて疑問だった道が“自分の答え”に「家族とは血のつ…
”選択的シングルマザー”になることを決意し、現在妊娠中のあおぴんさん/あおぴんさん(@aopin__724)提供

【写真】妊娠中とは思えない!? ボーイッシュ極める選択的シングルマザー・あおぴんさん
■元々は“偏見”のような見方が若干あったという“選択的シングルマザー”
――”選択的シングルマザー”という選択肢について、いつ頃、どんなきっかけで知ったのでしょうか。知った当時の印象や率直な感想があれば教えてください。
【あおぴん】年齢やキャリアを重ねる中で、妊娠出産に専念できる時期は限られていると感じており、その時期が私の場合2025年から2027年と以前から設計していました。2024年の夏頃から準備をはじめるにあたり、ネット検索したところこのような選択肢があるということを知りました。
知った時は本来パートナーと2人で子どもを持ちたいね!と考えた末に子供を持つイメージがあったので、正直わざわざどうして?というような、偏見のような見方が若干あり、どのような人がこの選択を選ぶのか?という点で、まずは様々なパターンの経緯を知りたいと思いました。
――『子どもを育てるという経験にチャレンジしたい』という思いを持つ中で、結果的に“選択的シングルマザー”という形を選ばれた理由や覚悟が固まっていった背景について教えて下さい。
【あおぴん】2024年の頭にパートナーとお別れすることになったのが、のちに“選択的シングルマザー”という選択を知る&選択肢にいれることになったきっかけです。来年あたりには妊活をと話していた矢先のことだったので、まずはパートナーを探さないとと思い、婚活期間を半年と決めて、相談所等にも登録し、まずは婚活に取り組みました。結果、良いご縁がなく、仕事をセーブできる時期や期間は決まっていたので、そこに向けて逆算し、選択的シングルマザーという選択を知って、準備を始めていくことにしました。
――精子提供については、考えることが多い選択だったと思います。差し支えなければ、どんな視点や基準を大切にされていたか教えてください。
【あおぴん】精子提供については、時間も労力もかかるだろう思っていたのですが、その前に紹介ですんなり決まってしまったので浅い話にはなってしまいますが…私の場合は、第一に自分の直感と人柄、第二にスペックや容姿を基準とし、最終的に日時や条件のすり合わせが合わせられるか?という点が課題と感じていました。
――“選択的シングルマザー”という選択を進める中で、周囲の理解やサポートについて考える場面もあったと思います。特に難しさを感じている点があれば、教えてください。
【あおぴん】子どものこととなると、想像以上に周りの大人達が協力的なので現状で不安や心配は私自身あまりないのですが、周りに話せていない人達はサポートや理解を得るのが難しく感じます。何も知らずに突然聞いた相手は軽い決断に感じるかもしれない、否定されるかもしれない、という恐怖があると思いますし、浅い関係の人に伝える時はしっかりと“覚悟”を伝えないといけないので、そこに難しさがあるかもしれません。
以前から私の人生の経緯を周りの人たちが理解し、応援してくれているからこそ、この選択肢が生まれ、自分1人ではなく、みんなで決めた選択という意識をもつと心強いと思います。
■子どもには“家族とは血のつながりだけではないこと”を伝えていきたい
――ご家族や身近な方にこの選択を伝えたとき、どんな反応がありましたか。時間の経過で変化したことがあれば、それも教えてください。
【あおぴん】シンプルに皆喜んでくれました。「みんなで育てよう!」と言ってくれる方がほとんどで本当に良い家族、仲間に恵まれたなと改めて実感しました。正直この先どうなるかわからないパートナーを探すことに今から時間と労力をさけないよねぇというのが私や周りの価値観としてあり、みんなで頑張ろう!という雰囲気です。
――「不安が9割というのが正直なところ」と話されていましたが、特に大きいと感じている不安や、日々どのように向き合っているかについて、差し支えない範囲で教えてください。
【あおぴん】やはり1番は私の健康面です。大きな病気や、体調不良は収入減にも直結しますし、私に何かあった時どうなってしまうのだろうかという不安が1番大きいです。その他のことは正直なんとでもなると思うのですが、今後の自分の健康管理を何より大切にしようと今から考えています。
――「思い通りにいかない未来を想定すること」で準備も進め、不安につぶされないようにしているといった趣旨のことを話されていましたが、あおぴんさんの中で、支えになっていると感じるものがあれば教えてください。
【あおぴん】最悪の事態は普段からよく考えますが、1番の心の支えは“日本に住んでいるということ”だと思います。どんなことがあっても必ず救いを差し伸べてくれる行政や民間のサービスがあり、温かい人々がたくさんいて、死ぬことはないなと思えることです。
――“ボーイッシュ妊婦”として発信されていますが、妊娠によって求められがちな「女性らしさ」と、これまでのご自身らしさの間で、感じた変化や葛藤はありましたか。
【あおぴん】胸やお腹が大きくなることに妊娠初期の頃は特に大きな抵抗があって、外に出たくないなぁとか人に会いたくないなぁという気持ちがありました。今だけだから仕方ない、絶対産後はかっこよくなるぞ!という前向きな気持ちを持つことで、乗り越えようと思いましたが…つわりや数々のマイナートラブルを経て、今は見た目などどうでもよくなり、「少しでも体調の良い日でありますように」とそればかり願うようになりました!(笑)
――これから生まれてくるお子さんが成長していく中で、ご自身の家族の形について、どんなふうに伝えていきたいと考えていますか。
【あおぴん】子どもにはまず“家族とは血のつながりだけではないこと”を、伝えていきたいです。これから多くの方に助けられると思いますし、私たちが力になりたいと思う人達にもたくさん出会うと思います。その中でたくさんの人と支え合って本物の家族と呼べる存在を私だけでなく、たくさん作って欲しいと思います。
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