岸井ゆきの、宮沢氷魚の声に感動「こんなマジックがあるんだ」 複雑な感情のシーンを回顧

2026/06/01 20:11 

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『第35回日本映画批評家大賞授賞式』に登壇した岸井ゆきの(C)ORICON NewS inc.

 俳優の岸井ゆきのが6月1日、都内で行われた『第35回日本映画批評家大賞』授賞式に登壇。映画『佐藤さんと佐藤さん』で主演女優賞を受賞した。

 映画『佐藤さんと佐藤さん』は、岸井と宮沢氷魚がダブル主演を務める天野千尋監督の作品で、「夫婦」という普遍的なテーマを軸に、人と人との関係を丁寧かつリアルに描いたオリジナルストーリー。苗字が同じ“佐藤”であるサチ(岸井)とタモツ(宮沢)が、交際から結婚、出産を経て歩んだ15年間を描き出す。苗字は変わらなくても、夫婦という関係は常に揺れ動き、時にぶつかり合い、変化を重ねていく。その姿を通じて“リアルな夫婦のかたち”に迫る。

■ワークショップを重ね、短く切り取るサチの人生演じる

 さまざまな年齢を演じた岸井は、“1つ1つの年齢が短い、その中に込めた情報量と質の良さ”を評価され、受賞に至った。岸井は、監督やスタッフに感謝を述べながら受賞の喜びを語り、撮影を振り返った。

 岸井は「センテンスが短いので、どんどん年を重ねていく変化をどう見せるか」を意識し、ワークショップで思考錯誤したという。そして、「短く切り取られてしまうサチの人生を、つぎはぎみたいなものをより濃くしていきたいと感じながらやっていました」と語った。

 また、「本来なら1人で歌って終わるエンディングのはずだったんですけど、歌えなくなっちゃった部分があって」と明かし、該当シーンには宮沢の声をあてたという。岸井は「複雑な感情で思いがあふれるようなシーン」と話し、そのエンディングシーンを見て「こんなマジックがあるんだと思いました」と感動したことを語った。

 同賞は、1991年に水野晴郎さん(故人)が発起人となり、淀川長治さん(故人)、小森和子さん(故人)といった当時第一線で活躍した映画批評家たちによって設立された、映画人が映画人に贈る賞。2025年に公開した映画を対象としている。

■『第35回日本映画批評家大賞』結果(※複数受賞は五十音順で表記)
◆作品賞:『愚か者の身分』(永田琴監督)
◆監督賞:永田琴監督『愚か者の身分』
◆主演男優賞:北村匠海『愚か者の身分』/吉沢亮『国宝』
◆主演女優賞:岸井ゆきの『佐藤さんと佐藤さん』
◆助演男優賞:横浜流星『国宝』
◆助演女優賞:二階堂ふみ『遠い山なみの光』
◆ドキュメンタリー賞:『みらいのうた』(エリザベス宮地監督)
◆アニメーション作品賞:『ChaO』(青木康浩監督)
◆新人監督賞:小島央大監督『火の華』
◆新人男優賞(南俊子賞):林裕太『愚か者の身分』
◆新人女優賞(小森和子賞):南琴奈『ミーツ・ザ・ワールド』
◆脚本賞:熊谷まどか・天野千尋『佐藤さんと佐藤さん』
◆編集賞(浦岡敬一賞):大川景子『旅と日々』
◆松永文庫賞(特別賞):NPO法人メディア・アクセス・サポートセンター
◆ゴールデン・グローリー賞(水野晴郎賞):田中泯『国宝』
◆ダイヤモンド大賞(淀川長治賞):長塚京三『敵』
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