中国蘇州の日本人母子刺傷事件の初公判 上海総領事館員が傍聴

2025/01/09 20:24 

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 中国・江蘇省蘇州市で昨年6月に日本人母子らが切り付けられて3人が死傷した事件で、起訴された中国人男性の初公判が9日、蘇州市中級人民法院(地裁)で開かれた。在中国日本大使館が明らかにした。

 公判は報道陣に公開されず、陳述内容などは不明。上海総領事館員が傍聴したが「中国国内の司法プロセスに関わるので日本政府として説明することは差し控える」とした。

 事件は昨年6月24日に発生した。日本人学校の送迎バスを待っていた30代女性と未就学児が刃物を持った50代の中国人男性に襲われて負傷。バスの案内係だった中国人女性(当時54歳)が刺され、死亡した。

 昨年9月には広東省深圳市で日本人学校に通学中の男子児童(当時10歳)が刺殺される事件も発生。中国側はいずれも「偶発的な事件」と繰り返すのみで、詳しい動機などを明らかにしていない。【北京・岡崎英遠】

毎日新聞

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