韓国・尹大統領、初弁論に出席せず 「身の安全懸念」弁護団が表明

2025/01/12 12:22 

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 韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領による「非常戒厳」の宣布を巡り、尹氏の弁護団は12日、憲法裁判所で14日に開かれる予定の初弁論に尹氏は出席しないと明らかにした。聯合ニュースが伝えた。憲法裁は、国会による弾劾訴追を受けて尹氏の罷免の是非を判断する。

 高官犯罪捜査庁(高捜庁)や警察などで構成する合同捜査本部は、内乱などの容疑で尹氏の逮捕状を取っている。高捜庁は3日に尹氏の逮捕を試みたが、大統領警護庁が阻止した。弁護団の尹甲根(ユン・カプグン)弁護士は12日、捜査本部が「不法で無効な逮捕状を違法な方法で執行しようとしている」と批判。尹氏が弁論に出席すれば「身の安全が懸念される」と訴えた。その上で「出席するには警護や身の安全の問題などが優先的に解決されなければならない」と述べた。

 弁護団は、尹氏の弁論への出席について「適切な期日に出席して意見を述べる」と説明していた。憲法裁では、14日から2月4日まで計5回の弁論を開く予定。【ソウル福岡静哉】

毎日新聞

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