LA山火事 即戦力の「受刑者消防士」も現場へ 940人を派遣
米カリフォルニア州ロサンゼルス一帯で続く山火事で、米メディアは、昼夜問わず消火活動にあたる「受刑者消防士」たちの存在にも注目している。州矯正更生局によると、10日朝までに約940人の受刑者が派遣された。現場で延焼を遅らせるため、燃えやすい木々などを切ったり取り除いたりするといった作業を担っているという。
カリフォルニア州では、一定の条件を満たす受刑者は、志願すれば矯正更生局などが運営する施設に収容され、訓練を受けて山火事や自然災害などの際に現場へ派遣される制度がある。州内に35カ所ある「キャンプ」と呼ばれるこの施設には、出所後の就労機会に道を開く目的がある。参加すれば刑期の短縮にもつながり、緊急時以外は地域で社会奉仕活動を行うという。
ただし、性暴力や凶悪犯罪で有罪となった受刑者は対象外で、脱走や放火などの前歴がある場合も参加資格が与えられない。
「受刑者消防士」は水を使った消火活動は行わないが、山火事の多い現地では重要な即戦力として貢献してきた。地元紙ロサンゼルス・タイムズによると、山火事に対処した人員の3割を占めた年もあったという。
1日あたり最高10・24ドル(約1615円)の賃金が支払われ、現場に派遣される際には1時間につき1ドルが加算される。危険な業務に対して割に合わず、受刑者の「搾取」だとして人権団体などから根強い批判もあるようだ。ロサンゼルス市消防局のホームページによると、市の正規の消防士は、消防学校の訓練生の段階でも年8万5000ドル超の給与が支払われるという。
一方、ワシントン・ポスト紙は、カリフォルニア州の刑務所の環境があまりにも過酷であるため、そこから離れられる「受刑者消防士」は待遇や作業の危険度にかかわらず「合理的な選択」だとする経験者の意見を紹介している。【ニューヨーク八田浩輔】
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