ガザ停戦発効が遅延 イスラエル側、解放予定の人質リスト提出要求

2025/01/19 14:59 

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 パレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスとイスラエル軍の戦闘を巡り、19日午前8時半(日本時間午後3時半)に予定された停戦の発効は遅れている。イスラエルメディアによると、発効予定時間の後も、イスラエル軍はガザ地区で作戦を継続。一方、ガザの避難住民たちは各地の自宅への帰還を始めたという。

 これに先立ち、イスラエル首相府は19日、ネタニヤフ首相が、停戦について「ハマス側が、解放予定の人質のリストを提出するまでは開始しない」との意向を示していると発表した。ロイター通信が報じた。

 ロイターによると、イスラエル軍報道官は19日、「ハマスが人質リストをイスラエル側に送る責任を果たしていない」と述べ、要求に応じない場合は「攻撃を続ける」と発言した。ハマス側は、リストの公表が遅れているのは「技術的な理由だ」とする声明を出した。

 15日に発表された停戦合意では、ガザ地区で19日午前8時半に停戦が発効し、ハマスとイスラエル軍の間で42日間(6週間)、戦闘を停止する予定になっている。【松岡大地(エルサレム)、松本紫帆】

毎日新聞

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