秘蔵酒、ひそかに人気 永山酒造、1本11万円の日本酒を発売へ
日本酒を5年以上貯蔵、熟成させた秘蔵酒を楽しむ会が盛況になるなど、秘蔵酒が密かに人気を呼んでいる。山口県内では山陽小野田市の酒蔵・永山酒造が24日から4合瓶1本11万円(税込み)の秘蔵酒「老猿(ろうえん)」を100本限定で売り出す。元酒は1975年産の清酒で、新酒にはないコクの深い味がファンの注目を集めそうだ。
秘蔵酒は各酒蔵で生産され、希少性から一部ファンの楽しみだった。熟成古酒の普及を図る長期熟成酒研究会(本部・東京都)によると、「5年ほど前から1回の講習会にファンや酒造関係者1000人ほどの参加がある」。「繁桝(しげます)」の銘柄で知られる福岡県八女市の高橋商店が開く秘蔵酒の会は会員制だが「このところは満員」という盛況ぶりだという。
永山酒造には大正時代に建てられたレンガ造りの貯蔵庫があり、技術の向上などもあって1980年前後から秘蔵酒を製造。定期的に首都圏の百貨店に出荷していたという。今年は永山純一郎社長が「2度目の大阪・関西万博の年を盛り上げたい」と考えて昨年に続き製造した。元酒は本醸造酒(特級酒)で、50年間タンクや瓶で常温保存した。1本11万円と高額だが、「手間を考えると採算は不明」(永山社長)という。
秘蔵酒の名称は、主力銘柄の「山猿」から付けた。アルコール度数は16度と新酒よりやや高め。熟成によりカラメルのような茶色となっており、甘酸っぱい香りが特徴だ。質感は中国の古酒「紹興(しょうこう)酒」を思わせる。永山社長は「酒の味を重視した自社ならではの秘蔵酒ができた。ジビエにも合う。記念日を迎える人に思い出の酒として飲んでほしい」と話す。問い合わせは永山酒造(0836・73・1234)。【杉山恵一】
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