大学入学共通テストの２日目が１９日、全国６５１会場で始まった。理科と数学、情報の３教科が実施される。情報は今回新たに導入した教科で、出題内容に注目が集まる。

　情報は午後５時開始予定。科目として新課程の「情報Ⅰ」と旧課程の「旧情報」があり、受験生はどちらかを選択できる。デジタル化社会の到来を見据え、論理的なデータ分析力やプログラミングを通じた考察力などを測る問題が予想されている。

　情報Ⅰは大学によって配点にばらつきがある。情報Ⅰの導入に伴い、共通テストの総得点は従来の９００点から１０００点となった。情報Ⅰは１００点満点で、素点利用の場合の配点率は１０％となる。

　しかし、情報Ⅰの配点は各大学の裁量に委ねられている。大手予備校の河合塾によると、国立大では情報Ⅰの配点率を１０％未満とした大学が７０％に上る一方、１０％以上の配点率とした大学はわずか６％だった。

　共通テストの志願者数は前年より３２５７人多い４９万５１７１人。７年ぶりの増加となった。【斎藤文太郎】