共通テストで試験監督が指示ミス 東京でも1人が再試験の対象に

2025/01/18 22:14 

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 大学入試センターによると、18日に始まった大学入学共通テストで、東京芸術大音楽学部試験場(東京都台東区)での地理歴史、公民の受験生1人が、試験監督の指示誤りにより再試験の対象となった。本人は再試験を辞退したという。

 地理歴史、公民で「地理総合」「歴史総合」「公共」を選択した場合、解答用紙の裏面にマークする必要がある。この受験生は試験開始前、解答用紙の裏面を示しながら「どこにマークしたら良いかわからない」などと試験監督に質問。試験監督は本来、「その質問には答えられない。問題冊子の注意をよく読んでください」と答えなければならなかったが、受験生が裏面を出していたことから「『地理歴史』『歴史総合』『公共』になるのではないか」と応じたという。

 受験生が試験終了後、友人から「本来は別の科目を解答すべきだった」と聞き、試験会場の係員に「試験監督から解答科目を指示された」と申し出た。大学入試センターは「受験生は本来どの科目を解答すべきか認識していなかったとみられる」としつつ、「試験監督が言うべきではない指示を出してしまったため、再試験の対象とした」と説明。受験生が再試験を辞退した理由は不明という。【斎藤文太郎】

毎日新聞

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