2年連続で全体1位 安定の走り見せた神村学園 選抜女子駅伝北九州

2025/01/19 17:14 

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 ◇陸上 選抜女子駅伝北九州大会(19日・北九州市)

 ◇高校の部(6区間27・2キロ) 神村学園=1時間28分15秒(優勝)

 終わってみれば3連覇どころか、2年連続で実業団選手が集う一般の部よりも先着する全体1位となる優勝。神村学園の有川哲蔵監督は「この1年間で選手がしっかりと力をつけてくれた」と納得の表情だ。

 4区で3年生の黒神璃菜が立命館宇治から11秒差でたすきを受け取ると、積極的なレースを見せた。「上りで(足を)使いすぎず、下りで勢いに乗るだけだった」と、2キロ過ぎで立命館宇治をかわし、自身が2年前に樹立した区間記録を8秒上回る快走。続く最長区間の5区を任された2年生のエース、瀬戸口凜は「(21秒先の一般の部の先頭に)追いつけると自分に言い聞かせて走った」と序盤から飛ばし、3年生のアンカーの小倉陽菜にたすきを渡す直前で、全体の先頭に立った。

 昨年12月の全国高校駅伝で神村学園は5位に終わり、連覇を達成できなかったばかりではなく、7年ぶりに3位以内も逃していた。コンディション不良の選手も出て大会に臨んでしまったために、有川監督は「手洗い、うがいやあいさつが雑にならないようにした」と、生活習慣から改善を図り、レースに挑む姿勢から変化を求めていた。

 全員が区間5位以内と安定した走りでの勝利となり、メンバーだった4人の1、2年生が来年も残る布陣となる。「来年も優勝して(高校生の)大会記録(1時間27分54秒)を更新したい」と新主将の瀬戸口。早くもさらなる高みを目指していた。【藤田健志】

毎日新聞

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