京セラ黒田澪 勝負どころ知る最年長の技 選抜女子駅伝北九州

2025/01/19 20:07 

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 ◇陸上 選抜女子駅伝北九州大会(19日・北九州市)

 ◇一般の部(5区間27・2キロ) 京セラ=1時間28分54秒(優勝)

 昨年の大会でアンカーとして1位でたすきを受けながら、2位に終わる悔しさを味わったチーム最年長が、レース展開を冷静に見極めて22年ぶりの優勝をたぐりよせた。

 京セラのアンカー、23歳の黒田澪は、トップの積水化学と18秒差の2位でたすきを受けた。程なくして高校の部の神村学園にかわされ、全体3位に後退したが、高校生の背中についていく感覚で、積水化学を追う作戦に出た。

 残り2キロぐらいにある最後の下り坂を勝負どころに考えていた。その通りに積水化学の荒井優奈を捉えると一気に抜き去り、チーム2度目となる優勝のフィニッシュテープを切った。

 若松誠監督は「最年長の技を見せてくれた」とたたえた。チームは今大会「優勝を狙う」と宣言して挑んだが、入社1、2年目の選手が多く、発展途上だ。「勝ち切るという経験が必要だった」という指揮官の期待に見事応えた。

 「年下がいじってくるんですよ、お姉さんを」と苦笑いする黒田は「こつこつと練習していきたい」と成長を誓った。【林大樹】

毎日新聞

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