政治資金パーティーやめて府民と運動会 自民党大阪府連が改革案

2025/01/19 18:54 

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 自民党大阪府連の青山繁晴会長(参院議員)は19日、大阪市内で記者会見し、「本来の自民党を大阪から造る」として、府連再生のための改革案を発表した。府連主催の政治資金パーティーをやめ、新たな政治資金獲得の手段として、府民参加の運動会やスキー教室の開催などを盛り込んだ。参加者から寄付を募る形を想定しているという。

 青山氏は「寄付による政治は米国でも行われており、新しい府連の収入源としたい」と述べ、「アホかと言われるかもしれないが、アホとも言ってもらえないのが今の自由民主党だ」との現状認識を示した。一方、所属議員個人のパーティー開催については禁止しない方針。

 改革案には他に、会計上の透明性確保を目的とした複式簿記の導入などがあり、府連内に専門のチームを設置して推進するという。

 青山氏は会見で、旧安倍派などの国会議員に続き、東京都議会の自民会派でも表面化した裏金事件に言及。「都議会や安倍派のような意図的な不記載は大阪はしていない。今後も調べるが身内に甘くはしない」と明言した。

 自民は2021年に続き24年の衆院選でも、府内全19小選挙区中、候補を擁立した15選挙区で日本維新の会に全敗。自民府連内で、再生には抜本的改革が必要との声が高まり、24年12月に青山氏を迎え入れ、会長に抜てきした。【藤河匠】

毎日新聞

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