日本人小児外科医が震源近くで被災 手術中の患者も ミャンマー地震

2025/03/30 09:30 

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 ミャンマー中部で28日に発生したマグニチュード(M)7・7の大地震で、国際医療NGO「ジャパンハート」(東京)の創設者で小児外科医の吉岡秀人さんが、震源に近い中部ザガイン管区のワッチェ慈善病院で被災した。東京事務局スタッフの上村可南子さんによると、現地と電話でミーティング中、「地震や」という吉岡さんの声とともに一時通話が途切れたという。

 ワッチェ病院には地震発生当時、吉岡さんの他に現地スタッフと患者、付き添いの家族ら100人ほどがいた。建物の一部が崩れ、手術中の患者もいたが、揺れが収まるのを待って外に避難させ、全員が無事だったという。

 吉岡さんは29日現在、最大都市でNGOの事務局があるヤンゴンに向けて移動中とみられる。道路が寸断し、橋が封鎖されていることから、ボートで川を渡ったという。

 現地は通信状況が悪く、ヤンゴン事務局の日本人スタッフらが緊急の支援と調査、また吉岡さんを迎えに向かっている。【中村好見】

毎日新聞

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