ガザの25%占領に向け地上戦拡大 戦闘再開後の死者1000人超す

2025/04/01 06:00 

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 米ニュースサイト「アクシオス」は3月31日、イスラエル当局者の話として、今後2~3週間以内にパレスチナ自治区ガザ地区の25%を占領する計画があると報じた。軍はイスラム組織ハマスに圧力をかけるため、地上作戦を拡大させるという。18日の戦闘再開以降、死者は1000人を超え、ガザ地区の人道危機が深刻化している。

 アクシオスによると、イスラエル当局者は、人質の解放を促すための「最大限の圧力」だと説明している。イスラエル軍は31日、南部ラファのほぼ全域に避難命令を出した。

 ハマスは避難命令について「罪のない人々を避難させることは国際法違反であり、民族浄化にあたる」と非難。国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のラザリーニ事務局長は、14万人以上に影響が及ぶと明らかにした。

 停戦交渉を巡っては、ハマスは29日、仲介国が提示した停戦案を受け入れると発表。しかし、イスラエルは対案を示しており、交渉は行き詰まっている。

 イスラエル軍は31日もガザ地区を攻撃。ガザ保健当局によると、2023年10月の戦闘開始以来のガザ側の死者は、5万357人に達した。【エルサレム松岡大地】

毎日新聞

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