ウクライナ、奇襲で抵抗姿勢アピール クリミア大橋の水中基礎爆破
ウクライナ保安局(SBU)は3日、ロシアが2014年に一方的に併合したウクライナ南部クリミア半島とロシア本土を結ぶ「クリミア大橋」の水中の基礎部分を爆破したと発表した。橋は一時通行止めになった。ロイター通信などが伝えた。前線で劣勢が伝えられるウクライナだが、1日の大規模な無人機攻撃に続いて耳目を引く作戦を仕掛けて「屈しない姿勢」をアピールしている。
SBUによると、爆発物による攻撃は3日朝に行われた。数カ月かけて準備したといい、支柱の最下部に爆発で「深刻な損傷を与えた」とした。橋の通行は一時止まったが、3日中に再開された。
クリミア大橋は18年に開通した。ロシアの実効支配の象徴とされ、補給路としても機能。ウクライナ側による攻撃は22年10月、23年7月に続き3回目となる。
SBUは1日にもロシア国内の複数の空軍基地を無人機で攻撃し、重爆撃機などに損傷を与えたと発表していた。米ホワイトハウスのレビット報道官は3日の記者会見で、トランプ米大統領にウクライナ側から無人機攻撃に関して事前通告はなかったと説明した。
米国などではウクライナが戦闘を続ける力を疑問視する声が出ており、ロシアも前線での攻勢を踏まえて停戦協議で強気の条件を突きつけている。ウクライナは「奇襲」も活用し、ロシアの侵攻への抵抗を続ける姿勢をアピールする狙いもあるとみられる。
ロシアは22年2月にウクライナへの全面侵攻を開始。米シンクタンク「戦略国際問題研究所」(CSIS)の推計では、25年5月までにロシア側で最大25万人の兵士が死亡。ウクライナ側の死者数は6万~10万人。双方合わせた兵士の死傷者数は140万人近くになるという。【ブリュッセル岡大介、ワシントン松井聡、西田進一郎】
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