米中、英ロンドンで貿易協議へ レアアース規制を巡る進展が焦点
米国と中国は9日、英ロンドンで貿易問題を巡って閣僚協議を開く。米国は中国にレアアース(希土類)の輸出規制を緩和するよう求めている。中国は7日に一定数の輸出の承認を積極的に進める方針を示しているが、今回の協議で具体的に進展するかが焦点となる。
米国からはベッセント財務長官、米通商代表部(USTR)のグリア代表、ラトニック商務長官が出席。中国からは経済政策を統括する何立峰副首相らが参加する。
米中両国は5月10~11日にスイス・ジュネーブで開かれた閣僚協議で双方が関税を115%引き下げることで合意した。他の貿易規制も緩和していく方針を確認したが、米国は自動車生産などに不可欠なレアアースの中国からの輸出が滞っていることに不満を示し、交渉が行き詰まっていた。
事態を打開するため、トランプ大統領は6月5日、習近平国家主席と電話協議を実施し、課題解決のため閣僚協議を再開することで合意。トランプ氏は電話協議後、レアアースについて「もう問題にならないだろう」と述べていた。
一方、中国商務省は7日、「法と規制に基づき一定数の(レアアースの)申請を承認しており、審査と承認を引き続き強化する。関係国との意思疎通を強化し、貿易の円滑化を進める」との報道官談話を発表した。今回の米中の閣僚協議で具体的な方策などが協議されるとみられる。
レアアースの輸出規制を巡っては、米国だけでなく欧州連合(EU)や日本などが中国に改善を求めている。3日にパリで開かれた中欧の閣僚協議で、中国側はEU側に対して条件を満たす申請について審査を迅速化する方針を伝えた。
米中の間にはレアアース以外にも多岐にわたる貿易課題がある。一時より引き下げられたとはいえ、まだお互いへの高関税は残っており、合成麻薬フェンタニルを巡る溝も埋まっていない。中国側は米国の半導体規制にも不満を示している。【北京・松倉佑輔】
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