イスラエルとイランの停戦合意を巡り、トランプ米大統領は２５日、オランダ・ハーグでの記者会見で「停戦は順調に進んでいる」との見方を示した。記者団から、イランがウラン濃縮施設を再建した場合は再び攻撃するかと問われ、「もちろんだ」と答えた。

　停戦を仲介したトランプ氏は２３日、両国が「完全かつ全面的な停戦で合意した」と発表。米東部時間２４日午前０時（日本時間同日午後１時）ごろに合意が発効し、トランプ氏が戦闘終結が実現すると宣言した目安の２５日午前０時（日本時間同日午後１時）を過ぎたが、大規模な攻撃や被害などは報告されていない。

　両国はこの間、互いに「合意違反」があったと非難。イスラエル軍がイランを空爆するなど根深い不信感を露呈したが、大規模な衝突には発展しなかった。【ワシントン金寿英】