イラン国会、IAEAとの協力停止法案を可決 最終判断は今後

2025/06/25 16:37 

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 イラン国会は25日、国際原子力機関(IAEA)との協力を停止する法案を可決した。イランメディアが報じた。実際に停止するかは、外交や国防を統括する最高安全保障委員会が最終判断を行うという。

 報道によると、可決された法案は、核施設の安全が保証されない限り、IAEAによる核施設への監視カメラの設置や査察、核開発に関するIAEAへの報告などを停止する内容。実行されれば、欧米の反発は必至で、今後の外交交渉にも影響を及ぼす可能性がある。

 核拡散防止条約(NPT)は、IAEAによる査察受け入れなどを義務づけている。イランも加盟国だが、イスラエル軍や米軍による核施設への攻撃を止められなかったとして、NPT体制やIAEAに対する不信感を強めていた。【カイロ金子淳】

毎日新聞

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