「トランプ・ドクトリン」 イランへの攻撃、バンス米副大統領が主張
トランプ・ドクトリン――。米国のバンス副大統領がトランプ政権の外交政策をこう呼び、場合によっては軍事行動もいとわない姿勢を強調している。
バンス氏は24日、X(ツイッター)で、米政権のイランに対する一連の対応はこれに沿ったものだったとし、「我々は、国や世界をより良い方向に発展させる外交のドクトリンを目撃している」と主張した。
バンス氏は24日の共和党関連の会合で、「私がトランプ・ドクトリンと呼ぶものは非常に単純だ」と述べて説明した。①米国の利益を明確に定義する②その利益に到達するために積極的に交渉する③必要であれば、圧倒的な力を行使する――の3段階からなるとした。イランに関する米国の利益は「イランは核兵器を保有できないということだ」と語った。
トランプ大統領はかねて、他国への軍事介入には否定的だった。トランプ氏を熱心に支持し、国内問題を最優先する「MAGA(米国を再び偉大に)=マガ」派の間でも、イランを攻撃した場合には長期的な紛争に巻き込まれかねないとの懸念が広がっていた。だが、米政権はイランの核施設を現地時間22日に攻撃した。
ロイター通信によると、米シンクタンク「ブルッキングス研究所」のメラニー・シソン上級外交政策フェローは、バンス氏はトランプ氏の支持者を納得させるため、「米政権が戦争の前触れにならない形で軍事行動を取る理由を説明しようとしている」との見方を示す。
一方、米シンクタンク「カーネギー国際平和財団」のアーロン・デビッド・ミラー上級フェローは「トランプ氏にドクトリンがあるとは思えない。トランプ氏が持っているのは直感だけだと思う」と指摘した。【ワシントン松井聡】
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