臨場先で現金盗んだ疑い、新たに2警察署で 警視庁が再発防止を指示
警視庁の新宿署と高尾署の署員が、それぞれ職務で臨場した現場で見つけた現金を盗んだ疑いがあることが捜査関係者への取材で判明した。いずれも盗んだことを認めており、警視庁は近く2人を窃盗容疑で書類送検し、懲戒処分にする方針。警視庁は、今年に入って警察官による同様の窃盗事件が相次いで発覚したことから、5月下旬、全署に対して再発防止策を徹底するよう指示した。
捜査関係者によると、新宿署地域課の40代の男性巡査部長は2月、調査のため訪問した東京都新宿区の病院の病室内で、80代の男性患者の所持品から現金16万円が入った封筒を盗んだ疑いがある。
また、高尾署地域課の30代の男性巡査は5月、八王子市の交番で勤務中、相談に来た市内の80代女性の自宅に1人で臨場し、現金2万円を盗んだとみられる。
警視庁では今年、職務中に臨場先で見つけた現金を盗んだとして、2人の警察官を逮捕したと発表している。今回で計4人が立件されることになる。
警視庁は3月、死亡した大田区の80代男性のアパートから1~2月に現金計約3000万円を盗んだとして、蒲田署刑事組織犯罪対策課の40代の男性巡査部長を窃盗容疑などで逮捕したと発表。この巡査部長は起訴されて懲戒免職となり、今月24日、東京地裁で懲役2年6月、執行猶予3年の有罪判決を受けた。
さらに警視庁は5月、火災現場から現金を盗んだとして、捜査1課の50代の男性警部を窃盗容疑で逮捕したと発表した。警部は2022年10月~今年2月、約10件の火災現場から現金計900万円以上を盗んだとみられ、今後処分される見込み。
警視庁は、警察官が臨場した現場での窃盗事件が相次いだことを重くみて、全ての署に再発防止策を徹底するよう指示した。立件された警察官がいる部署には、管理体制の確認なども指導する。
24年7月には、下谷署の30代の男性巡査長が、死亡した台東区の80代女性のアパートから現金20万円を盗んだとして、窃盗容疑で書類送検され、懲戒免職となる事件もあった。【深津誠】
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