欧州で熱波 スペイン、ポルトガルで気温46度超 トルコでは山火事
欧州一帯で熱波が猛威をふるっている。スペインやポルトガルでは、セ氏46度を超える6月としては記録的な高温となり、フランスでも公立学校の休校が計画されるなど影響が拡大している。
ポルトガルでは、南東部モーラで6月29日に6月としては最高のセ氏46・6度を記録。30日には、全18県のうち7県で高温警報が発令された。スペインでも各地で記録的な高温となり、南部ウエルバでは28日、6月としては記録的なセ氏46度に達した。30日も高温が続いた。スペイン気象当局(AEMET)によると、スペイン全体として、観測史上最も気温の高い6月となった可能性が高いという。
フランスでは6月30日現在、本土96県中84県で高温警報が発令された。このうち首都パリなどを含む16県では7月1日、最高気温がセ氏41度に達する可能性があり、最高レベルの警報に移行する。仏教育省は1日、公立学校計1350校で休校などを実施する。
イタリア保健省も6月30日までに、ローマ、ミラノを含む少なくとも16都市で高温警報を発令した。北部ロンバルディア州では日中の屋外での業務禁止を計画している。
ドイツでも6月30日、南西部、西部を中心に高温警報が発令され、河川の水位低下などから、一部地域で水道の利用を制限した。ライン川でも水位の低下で貨物の輸送が滞り始めている。フランス、ドイツでは冷房などによる電力需要の高まりから、電力価格が上昇した。
一方、トルコ西部イズミル県では山火事が発生し、周辺の住宅などに被害が出ている。トルコ当局によると、6月30日現在、5万人が避難している。
ロイター通信によると、欧州各地の気温の上昇は、上空の高気圧が高温の空気を押し下げてドームのような形で熱を閉じ込め、雲の発生も妨げる「ヒートドーム現象」によるとみられている。近年の熱波の増加と高温期の長期化は、温室効果ガスによる地球温暖化との関連が指摘されている。【ブリュッセル宮川裕章】
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