豪首相、ガザ地区「世界最悪の恐怖超える」 イスラエルを強く非難

2025/07/25 16:19 

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 オーストラリアのアルバニージー首相は25日、パレスチナ自治区ガザ地区の人道危機について、「状況は世界最悪の恐怖を超えている」とX(ツイッター)で述べ、強い言葉でイスラエルを非難した。

 フランスは24日にパレスチナを国家承認すると表明した。豪州はパレスチナ国家を承認していないが、ガザの惨状が国際的に注目される中、国内では承認を求める声も高まっている。

 アルバニージー氏は「ガザは人道的な大惨事に直面している。イスラエルによる援助拒否、そして水や食料を求める子どもを含む民間人の殺害は、擁護も無視もできない」と指摘。その上で、「我々はイスラエルに対し、国際法に基づく義務を直ちに守るよう要請する」と述べ、人道支援の拡大を訴えた。

 ガザではイスラエル軍がほぼ全ての地域への国際援助の搬入を遮断しており、食料不足が深刻化している。豪公共放送ABCは24日、自社の現地スタッフが飢餓の危機にさらされ、報道の継続が困難になる可能性があると報じた。【バンコク国本愛】

毎日新聞

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