トランプ氏訪問のスコットランドで抗議デモ 母の故郷で人気低い理由
英北部スコットランドで26日、訪問中のトランプ米大統領に抗議するデモがあり、多様性を否定する政策などに批判の声が上がった。スコットランドはトランプ氏にとって母親の故郷で、親族企業が所有するゴルフ場もあるため、思い入れが強いとみられる。だが、トランプ氏の人気が特に低い地域でもあり、現地は歓迎ムードとは言い難い。
トランプ氏は25~29日の日程でスコットランドに滞在する。親族企業「トランプ・オーガニゼーション」が運営する南西部ターンベリーと北東部アバディーンのゴルフリゾートで過ごし、新たにオープンするゴルフコースの宣伝もする「私的な訪問」(米メディア)とされる。
だが期間中、欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長やスターマー英首相らとの会談にも臨み、関税などについて協議する。トランプ氏が2期目の就任後、英国を訪問したのは初めてだ。
26日はトランプ氏がターンベリーでゴルフに興じる中、アバディーンと、中心都市エディンバラの米総領事館前でデモが実施された。地元メディアによると、それぞれ数百人が参加。「トランプを止めろ」と書かれたプラカードを掲げ、「スコットランド全体があなたを拒絶している」とシュプレヒコールを上げるなどした。
デモでは、出生時の性と性自認が異なるトランスジェンダーの権利を擁護する活動家らも演説した。パレスチナ自治区ガザ地区での戦闘を巡り、トランプ政権がイスラエルを支援していることから、パレスチナの旗を掲げて連帯を示す参加者も少なくなかった。
スコットランドでは、トランプ氏が1期目の2018年に訪問した際にも抗議デモが起きた。今年3月には、ターンベリーのゴルフ場のコースやクラブハウスが親パレスチナ団体による落書きなどの被害に遭った。
スコットランドでトランプ氏への反発が強い背景には、リベラル色が強い地域であることに加え、アバディーンでのゴルフ場建設を巡って、反対する地元住民や環境保護団体とトランプ氏側が長年対立したことなどがある。
調査会社イプソスが2月に実施した世論調査によると、トランプ氏を「好ましくない」と答えた人の割合はスコットランドでは7割強に上り、6割弱だった英国全体と比べても高かった。
今回の訪問については、警備のために数千人の警察官らが動員され、多額の費用が見込まれていることにも批判が出ている。【ロンドン福永方人】
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