ロシアとウクライナの首脳会談は「バンス氏らが調整中」 米報道官

2025/08/20 06:56 

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 米ホワイトハウスのレビット報道官は19日の記者会見で、ロシアとウクライナの首脳会談やトランプ大統領を交えた「3者会談」について、バンス副大統領とルビオ国務長官、ウィットコフ中東担当特使がロシア、ウクライナ両政府と調整を進めていると明らかにした。プーチン露大統領がトランプ氏に会談の実施を「約束した」とも指摘。開催地については「多くの選択肢が協議されている」と述べた。

 レビット氏は、トランプ氏がプーチン氏と18日に電話協議し、ウクライナのゼレンスキー大統領と会談を行うことで合意したと説明。記者から「プーチン氏が数週間以内にゼレンスキー氏と会談すると約束したのか」と聞かれると、「約束した」と明言した。ロシアとウクライナの首脳会談後、必要に応じてトランプ氏も交えた3者会談が実施されるとの見通しも示した。

 米政治メディア「ポリティコ」は19日、ハンガリーの首都ブダペストが3者会談の有力な候補地に挙がっていると報じた。トランプ氏の警備を担当する大統領警護隊(シークレットサービス)が既に現地で準備を始めた。ただ、最終的には変更される可能性もあるという。

 ハンガリーのオルバン首相はトランプ、プーチン両氏と良好な関係だ。一方で、ウクライナは1994年、ソ連崩壊後に国内に残された核兵器を放棄するのと引き換えに、領土保全が約束された「ブダペスト覚書」をロシア、米国、英国と締結。だがロシアは約束をほごにし、機能していない。ポリティコは仮に開催地がブダペストになれば、「ウクライナにとっては不快な選択になるだろう」と指摘した。【ワシントン松井聡】

毎日新聞

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