米活動家カーク氏射殺の容疑者拘束 22歳、家族に関与告白か

2025/09/12 22:07 

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 トランプ米大統領に近い保守活動家のチャーリー・カーク氏(31)が射殺された事件で、西部ユタ州のコックス知事は12日、タイラー・ロビンソン容疑者(22)を拘束したと発表した。発表によると、容疑者は州内で同居する家族に対して、カーク氏の政治的見解について否定的に語ることがあったとしている。

 事件への関与を打ち明けられた家族の知人が当局に連絡し、捜査が進展したという。

 事件は10日、ユタ州の大学の屋外イベントで発生した。捜査当局によると、容疑者は建物の屋根に上って射撃場所に到着。発砲した後、建物の反対側から飛び降りてキャンパスの外に脱走し、近隣住宅地へ逃走した。逃走した森林地帯では使用したとみられる威力の高いライフル銃を回収した。コックス知事は、一緒に発見された未使用の銃弾には「おいファシスト」などと刻まれていたと明らかにした。

 FBIが11日に重要参考人の写真として公表した画像では、米国の国旗などが描かれた黒い長袖シャツと暗い色のズボン、黒い帽子を身につけ、サングラスをかけた人物が写っていた。FBIは、犯人の特定や逮捕につながる情報の提供者には、最高10万ドル(約1470万円)の報奨金を提供するとして情報提供を呼びかけていた。

 トランプ氏は、カーク氏に米国で文民最高位の勲章である「大統領自由勲章」を授与する考えを示している。【ニューヨーク八田浩輔】

毎日新聞

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