太平洋諸島フォーラム首脳会議閉幕 気候変動対策の新基金設立で合意

2025/09/12 18:43 

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 南太平洋のソロモン諸島で開かれていた地域協力機構「太平洋諸島フォーラム(PIF)」首脳会議が12日、閉幕した。首脳らは気候変動対策に向けた新基金の設立で合意。地域の安定や団結を目指す「平和の海宣言」も採択した。

 首脳会議は8日に開幕し、PIFを構成する太平洋島しょ国やオーストラリアなど18の国・地域の首脳が参加した。

 新基金は、2026年末までに5億ドル(約740億円)の資金調達を目標とする。島しょ国主導で災害対策などに活用できる。現地メディアによると、オーストラリアはすでに1億豪ドル(約100億円)の拠出を表明したという。

 議長国ソロモン諸島は今回の首脳会議に従来は参加してきた日米中などの域外パートナーを招待しなかった。ソロモン諸島は19年に台湾と断交し、中国と国交を樹立している。台湾の参加をめぐって調整がつかなかったことが影響したとみられている。【バンコク国本愛】

毎日新聞

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