22歳容疑者、事件前にカーク氏へ嫌悪感示す 米保守活動家射殺

2025/09/13 08:43 

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 米国の保守活動家チャーリー・カーク氏(31)が射殺された事件で、西部ユタ州のコックス知事は12日、タイラー・ロビンソン容疑者(22)を拘束したと発表した。コックス知事は連邦捜査局(FBI)のパテル長官と記者会見を開き、容疑者が事件前に家族に対しカーク氏を批判する発言をしていたと明らかにした。捜査当局は他に関与した人物はいないとの見方を示している。

 カーク氏は10日、ユタ州内の大学の屋外イベント中に銃撃され、死亡した。発表によると、現場近くではタオルに包まれたライフル銃とともに、「おい、ファシスト」などと刻印された未使用の薬きょうが複数見つかった。刻印の意味は明らかになっていない。容疑者が友人に対話アプリで送ったメッセージには「銃をタオルに包んで隠した」との内容が含まれていた。

 コックス知事は、容疑者の家族の証言として「近年、政治により関心を寄せるようになっていた」と述べた。また、容疑者は事件のあった大学をカーク氏が訪れることを把握した上で、「憎悪をまき散らしている」などと嫌悪感を示していたという。

 ロビンソン容疑者は11日夜、事件現場から南に約400キロ離れたユタ州ワシントン郡で身柄を拘束された。米CNNテレビによると、11日に重要参考人として公開された逃走中の容疑者の映像を見た父親が、牧師と話すよう本人を説得。その後、事件への関与を認めたという。容疑者は州内の別の大学に在籍していた。【ニューヨーク八田浩輔】

毎日新聞

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