<1分で解説>日本大使公邸で中国が台湾の退席要求 大使の対応は?

2025/09/18 14:25 

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 台湾の外交部(外務省に相当)は16日、2月に在デンマーク日本大使館で開かれた天皇誕生日祝賀レセプションで、現地の中国大使が台湾代表の退席を日本側に求めたことについて、「国際的な活動で求められる礼節を無視した」と非難しました。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「中国大使が台湾代表の退席要求」を解説します。

Q レセプションはどこで開かれたの?

A デンマークの日本大使公邸で開かれました。デンマーク政府関係者やビジネス界、各国の外交団など約200人が出席していました。

Q そこで中国大使が何をしたのかな。

A 外交部などによると、中国の王雪峰大使が、鄭栄俊駐デンマーク台北代表処代表(大使に相当)が出席しているのを見て、日本側に退席させることを求めました。

Q 日本側はどう対応したの?

A 要求を断りました。王大使は鄭氏を指さして不満を示し、そのまま会場を離れたそうです。

Q 台湾はデンマークや日本とどういう関係なの?

A デンマークや日本との間に正式な外交関係はありませんが、現地の台北代表処が実務関係を扱っています。

Q 台湾代表はどうして招待されたの?

A 在デンマーク日本大使館は台北代表処を経済文化団体の一つとして招待していて、過去にも招待したことがあると説明しています。毎日新聞の取材に「主権国家として、誰を招くかは当館の判断だ」としています。

毎日新聞

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