国連安保理、ガザの即時停戦求める決議案否決 米国がまた拒否権

2025/09/19 04:43 

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 国連安全保障理事会は18日、パレスチナ自治区ガザ地区での即時停戦と、イスラエルにガザへの支援物資搬入の制限解除を求める決議案を否決した。理事国15カ国のうち14カ国が賛成したが、イスラエルを支援する常任理事国の米国が拒否権を行使した。

 決議案はデンマークなど非常任理事国10カ国が共同提案した。ガザで飢饉(ききん)が確認されたことに深い懸念を示し、すべての当事者に即時かつ恒久的な停戦を要求。イスラム組織ハマスには無条件での人質解放を呼びかけ、イスラエルには安全で妨害のない支援物資の配布を実現することなどを要請していた。

 米国は「イスラエルとハマスを同列に扱うことはあり得ない」などと指摘した。

 この日の安保理会合は、通算1万回目の節目だった。【ニューヨーク八田浩輔】

毎日新聞

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