スポーツ庁長官に河合純一氏が正式決定 「五輪パラ一体」に期待感

2025/09/19 12:21 

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 政府は19日、今月で任期満了を迎えるスポーツ庁の室伏広治長官(50)の後任に、パラリンピック競泳男子の視覚障害クラス金メダリストで日本パラリンピック委員会(JPC)委員長の河合純一氏(50)を充てる人事を承認した。

 スポーツ庁長官は2代続けてオリンピック金メダリストが務めており、パラリンピック関係者の就任は初。「五輪パラ一体」でのスポーツ行政推進が期待される。就任は10月1日付で任期は2年。最長5年まで再任可能。

 林芳正官房長官は19日の記者会見で、起用理由に競技実績や中学校教員やJPCの組織マネジメントの経験を挙げ、「今後の我が国のスポーツ関連政策を総合的に推進していく上では河合氏が最適任だ。スポーツ立国の実現に向けて、我が国のスポーツ行政をけん引してもらいたい」と述べた。

 河合氏は静岡県出身。生まれつき左目が見えず、中学3年生で全盲になった。1992年にバルセロナ・パラリンピックに初出場して以降、6大会連続で出場し、金メダル5個を含む21個のメダルを獲得した。2016年には日本人で初めて国際パラリンピック委員会(IPC)殿堂入り。JPC委員長は今月末に退任予定。【竹内望】

毎日新聞

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